日立製作所は、6月11日、6月下旬に発足予定の「ESG情報開示研究会」に参画すると発表した。
ESG情報開示研究会は、社会の持続的な発展と企業が自らの価値を高め成長することを調和させる仕組みの創造を目指し、ESG情報開示に関する研究活動を行う組織となる。青山学院大学名誉教授であり東京都立大学特任教授の北川哲雄氏が代表理事に就任し(座長も兼務)、発足時点では民間企業19社が参加する。
同研究会は、ESG情報開示・エンゲージメントのさらなる発展に向けて、情報開示のための指標検討やステークホルダーが参画するプラットフォーム構築などのインフラを整備する。これにより、企業とステークホルダーの相互理解を深め、ESGに取り組む企業のさらなる企業価値の向上に貢献することを狙いとしている。
同研究会では、ESG情報開示を行う企業だけでなく、国内外の機関投資家や監査法人・会計事務所グループのプロフェッショナルなど、さまざまなステークホルダーが参加することで、ESG情報開示のあり方を多様な視点から検討する。さらに、実務に活用可能な実践的なフレームワークの作成を目指して、机上の検討に留まらず実際の情報開示業務に沿った実証も予定している。
具体的には、これまでのESG情報開示の国際的なフレームワークでは評価が難しかった、日本固有の特色などを加えたモデル指標の研究や、効果的かつ効率的な情報開示・エンゲージメントを行うためには、どのようなインフラを整備すべきかについてまとめていく。
研究活動の期間は2年間を予定しており、研究成果はホワイトペーパーとしてまとめ、国内外の企業・機関投資家などに広く活用してもらうべく公表する。研究期間中は、研究成果を紹介するイベントや情報発信を積極的に実施するとともに、参加者の募集も随時行う。
発足時の参画企業(50音順)
- 味の素株式会社
- アセットマネジメントOne株式会社
- EY Japan
- 花王株式会社
- KDDI株式会社
- KPMGジャパン
- ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社
- ゴールドマン・サックス証券株式会社
- 株式会社セブン&アイ・ホールディングス
- SOMPOホールディングス株式会社
- 武田薬品工業株式会社
- 有限責任監査法人トーマツ
- 東京電力ホールディングス株式会社
- 日本生命保険相互会社
- PwC Japanグループ
- 株式会社日立製作所
- 株式会社みずほフィナンシャルグループ
- 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
- 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ