日本通信は、特許技術であるFPoS(Fintech Platform over SIM、エフポス)を応用したセキュアなIoTプラットフォームの開発に関して、トレンドマイクロと共同での実証実験を米国で行った。
トレンドマイクロと日本通信は、ローカル5Gを使ったIoTネットワークに関して、両者が持つ技術を用いることで安全・安心なIoT基盤を構築することができると一致し、今回の実証実験を行うことにしたという。
今回の実証実験では、トレンドマイクロが持つMobile Network Security(MNS)技術と日本通信のFPoS技術、特にSIM内で秘密鍵と公開鍵を生成し、暗号化や署名等を行う技術を組み合わせている。また、これを実際のローカル基地局ネットワーク下において実証実験を行うために、日本通信が進めている米国のCBRSネットワークを使用している。
今回のフェーズが成功裏に完了したことから、次のフェーズでは、IoT端末におけるSIM内でブロックチェーンに直接上げられるデータを生成し、IoT端末からブロックチェーンに直接データを送ることで、中間地点におけるIoTデータの改ざん等を一切排除したIoT基盤を構築する予定だという。
日本通信は、安全な通信を提供するというミッションのもと、FPoSの商用化を進めると同時に、FPoS技術の金融分野以外への活用への取り組みを進めていくとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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