Adobe(以下、アドビ)は、9月16日、2020年度第3四半期(2020年8月28日を末日とする)の決算を発表した。
第3四半期の業績ハイライト
2020年度第3四半期の収益は過去最高となる32億3,000万ドル、前年同期比14%増となった。
また、デジタルメディア分野の収益は23億4,000万ドル、前年同期比19%増。うちクリエイティブ分野の収益は19億6,000万ドルに拡大し、前年同期比19%増。Document Cloudの収益は3億7,500万ドルを達成し、前年同期比22%増加した。
デジタルエクスペリエンス分野の収益は8億3,800万ドル。デジタルエクスペリエンス分野のサブスクリプション収益は7億2,900万ドル、前年同期比7%増。Advertising Cloudを除いたデジタルエクスペリエンス分野のサブスクリプション収益は前年同期比14%増。
第3四半期のGAAPベース営業利益は10億7,000万ドル、non-GAAPベース営業利益は14億ドル。GAAPベース純利益は9億5,500万ドル、non-GAAPベース純利益は12億5,000万ドルとなった。
さらに、営業キャッシュフローは14億4,000万ドル。当四半期末時点の残存履行義務(Remaining Performance Obligation)は103億4,000万ドル、前年同期比18%増。当四半期中に約150万株を買い戻した。
アドビの会長、社長兼CEO(最高経営責任者)であるシャンタヌ ナラヤン(Shantanu Narayen)氏は次のように述べている。「アドビは困難なマクロ経済状況にもかかわらず、当社史上、過去最高の第3四半期の業績を達成することができました。これは、当社の革新的ソリューションが世界中で求められていることを示しています。当社はクリエイティブ、ドキュメント、顧客体験管理といった分野で業界をリードし、2020年以降も好調に維持できると考えています」
2020年度第4四半期の財務目標
アドビが発表する第4四半期の財務目標は、現在のマクロ経済状況、年末における通例の需要の拡大、Advertising Cloudに関する戦略的方針変更を反映している。
次の項目はアドビの2020年度第4四半期の財務目標を要約したものになる。
- 2020会計年度第4四半期収益合計:最大33億5,000万ドル
- デジタルメディア分野の収益:前年同期比最大18%増
- デジタル メディア分野の純ARR(年間経常収益):純ARRで最大5億4,000 万ドル
- デジタルエクスペリエンス分野の収益:前年同期と同じ
- デジタル エクスペリエンス分野のサブスクリプション収益:前年同期比最大1%増、前年同期比最大12%増(Advertising Cloudを除く)
- 税率: GAAPは最大(90)%、Non-GAAP:は最大10%
- 株式数:最大4億8,500万株
- 1株当たり利益(EPS):GAAPは最大$4.29、Non-GAAPは最大$2.64