IBMは米現地時間10月19日、2020年度第3四半期の連結決算を発表した。
第3四半期の業績ハイライトは以下の通り
- 潜在株式調整後の継続事業による1株あたり利益はGAAPベースで1.89ドル
- 営業ベース(非GAAP)は2.58ドル
- 第3四半期の収益は2.6%減の176億ドル(事業売却と為替変動の影響を調整した場合は3.1%減)
- クラウド事業の総収益は19%増の60億ドル
- Red Hatの収益は過去の業績との比較可能性を考慮して調整すると17%増(為替変動の影響を調整した場合は16%増)
- GAAPベースの売上総利益率は180ベーシス・ポイント成長して48%。営業ベース(非GAAP)の売上総利益率は160ベーシス・ポイント成長して49%
- 過去12カ月間の事業活動による純現金収入は158億ドル、フリー・キャッシュ・フローは108億ドル
第3四半期のセグメント別業績
セグメント別業績にはハイブリッド・クラウド・プラットフォームの採用拡大が反映されている一方、顧客は、現金を保持し事業の安定性を維持することを優先させているとしている。
- クラウド&コグニティブ・ソフトウェア事業(Red Hatを含むクラウド&データ・プラットフォーム、コグニティブ・アプリケーション、トランザクション処理プラットフォームを含む)の収益は、7%増(為替変動の影響を調整した場合は6%増)の56億ドル。クラウドの収益は60%以上成長した
- グローバル・ビジネス・サービス事業(コンサルティング、アプリケーション・マネージメント、グローバル・プロセス・サービスを含む)の収益は、5%減(為替変動の影響を調整した場合は6%減)の40億ドル。クラウドの収益は10%増(為替変動の影響を調整した場合は9%増)となった
- グローバル・テクノロジー・サービス事業(インフラストラクチャーおよびクラウド・サービスとテクノロジー・サポート・サービスを含む)の収益は4%減の65億ドル。クラウドの収益は9%増(為替変動の影響を調整した場合は8%増)
- システム事業(システム・ハードウェアおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアを含む)の収益は、ストレージ・システムの減少が影響して15%減(為替変動の影響を調整した場合は16%減)の13億ドル
- グローバル・ファイナンシング事業(ファイナンシングおよび中古機器の販売を含む)の収益は、20%減の2億7,300万ドル
2020年の年度累計
年度累計は、2019年7月に手続きが完了したRed Hat買収に伴う取引に関連した影響が反映されているとし、2020年9月30日を期末とする9カ月間の収益は、前年同期の554億ドルから4%減(事業売却と為替変動の影響を調整した場合は2%減)の533億ドルとなった。