パナソニック システムソリューションズ ジャパン(以下パナソニック)は、自社拠点でローカル5Gの実証実験を開始することを発表した。同社は1月13日、総務省関東総合通信局より、Sub6帯域(4.6GHz~4.9GHz)を活用したローカル5G SA(スタンドアローン)システムの実験試験局免許を取得している。
実験試験局免許を取得したローカル5GのSAシステムは、パナソニック佐江戸事業場内に開設したローカル5Gラボ(仮称)内に環境を構築したという。本システムにてアプリケーション実証及びデモンストレーションを行い、自社技術の向上と共に顧客及びパートナー企業がローカル5Gの有用性を体感できるフィールドとして利用するとしている。
実験の内容
ローカル5Gの性能検証及びアプリケーション実証
ローカル5Gのカバーエリアの評価及び高速大容量性能の検証を行い、ワイヤレスで4K、8Kといった高精細映像伝送を生かした遠隔での監視や点検などのアプリケーション実証を行う。また4K、8Kカメラで点検画像のリアルタイム伝送と合わせて、ロボットなどの新しいデバイスを活用した遠隔制御における通信遅延や接続制御の検証を行い、現場作業の効率化などのアプリケーション実証及びデモンストレーションを行う。
電波伝搬(複数到来波)の知見深化
同ローカル5GのSAシステムでは、1つのコアで基地局を3箇所設置している。複数基地局による電波干渉検証を行うことで、工場などの現場での実運用に沿った形で実験を行いながら、電波伝搬の知見を深めていくという。
同社は実証実験で得た知見を生かし、今後は実用化に向けて商用の免許も取得していくとしている。
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