日本オラクルは1月25日、西日本電信電話(以下、NTT西日本)が、「地域創生クラウド」の付加価値向上のため、データベース・クラウド基盤として、第2世代の「Oracle Exadata Cloud@Customer」を採用したことを発表した。
この導入により、NTT西日本は名古屋市にある自社データセンターでクラウド・サービスとして提供されるExadataデータベース・プラットフォームを利用できるようになり、自治体、教育機関、地域企業のデータ主権やコンプライアンスなど要件を満たすことができるという。
地域創生クラウドとは、NTTグループの様々な技術やNTT西日本が持つ各地域のデータセンターなどの設備、事業分野別のコンサルティング力、地域密着のサポート力に加え、パートナー企業のクラウド技術を組み合わせた、地域における情報集積プラットフォームのことである。
NTT西日本では、Oracle Exadata Cloud@Customerの導入により、地域創生クラウドを利用する顧客に安定的なシステム提供を実現し、顧客企業におけるシステム処理時間の約40%短縮化という効果をもたらしているという。また、「Oracle RAC」構成により、データ保持の冗長性やデータベースの高可用性を実現しているほか、Exadataのスマート・スキャン機能を活用し、日中および夜間の大量データバッチ処理を行っている。
また「Oracle Multitenant」を活用した環境では、個別に行っていたシステムやデータベース・インスタンスの運用管理を一括で行うことが可能となるため、複数の顧客による安全なデータベース基盤の利用を可能にし、データベース管理の負荷を軽減。これらのメリットにより、NTT西日本はオラクルが管理するハードウェアやインフラの保守にかかる人的資源を削減し、従量課金制で全体のコストを最適化しているという。
同社では今後、西日本地域30府県に順次クラウド基盤を展開していく予定だとしている。
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