Cloudflareは、「Project Fair Shot」を発表した。Project Fair Shotは、新型コロナワクチン提供を推進する政府機関や地方自治体、病院、薬局など、それぞれの登録サイトの前にデジタル待合室「Cloudflare Waiting Room」を提供するという。
Cloudflare Waiting Roomは、エンジニアリングやコーディングの必要がなくあらゆる登録サイトの前に設置することができる。これを利用するとワクチン接種の申し込みを行った人には、待ち列に加わったことを知らせる通知を送信。順番が近づいてくると、ワクチン提供機関の登録ページに誘導される。
これにより、接種希望者が自分の順番の透明性を、自宅で確認できるようになる。また、同サービスにCloudflareのグローバルインフラストラクチャを利用することで、ユーザーは限られたITリソースをコード変更に割かずに、需要に左右されない拡張が可能だとしている。
さらに、ワクチン提供機関による詳細設定が可能となっており、登録者に待ち時間を知らせることができるほか、今後は順番が近づいてきたことを知らせる通知を送信できるようになる予定だとしている。同サービスは、ワクチン提供機関以外にもコンサートチケット、スニーカーの新モデル、ワクチンなど、高需要のリソースを抱える組織でも活用することができるという。
【関連記事】
・Covid-19でゼロトラスト以前のセキュリティは時代遅れになった――クラウドフレア CTOが会見
・新型コロナウイルスの流行でDDoS攻撃が3倍に Kasperskyが調査結果を公開
・マイクロソフト、新型コロナウイルスの影響によるセキュリティ動向の変化を報告 ゼロトラストの導入も加速