DataRobotは、バーチャルカンファレンス「AI Experience Worldwide」において、クラウドデータサイエンスおよびアナリティクスプラットフォームを提供するZeplの買収を発表した。この買収で、高度な分析に取り組む世界のトップデータサイエンティストが必要とする新機能を追加し、エンタープライズAIプラットフォームを強化するとしている。
Zeplをクラウドネイティブなセルフサービスノートブックとしてプラットフォームに組み込み、複数のペルソナの生産性、効率性、コラボレーションを促進。これにより、コーディングを好むデータサイエンティストは、DataRobotの迅速に使用できる機能を拡張し、独自のタスクやカスタムモデルを作ることができるようになるという。
また、Zeplとの統合によりビジネスアナリストは、DataRobotの特徴である自動化機能を使ってモデルを構築し、必要に応じて高度なデータサイエンスを担当するデータサイエンティストと協業し、追加のカスタマイズなど同一プラットフォーム上でできるようになるとしている。
DataRobotのCEOであるDan Wright氏は、「AI市場をリードするためには、GUIを好むアナリストや市民データサイエンティストから、自らコードを書くことを求める上級データサイエンティストまで、AIシステムを構築するすべての人を受け入れなければならないと常に考えてきました。Zeplの追加により、より高度な分析を必要とするデータサイエンティストは、独自のコードを使用できるなど、既存ワークフローの中でDataRobotを柔軟に活用できるようになります。Zeplを組み込むことで、あらゆる企業におけるAI・データサイエンスの民主化をさらに押し進め、コーディング中心のロードマップを大幅に加速させる予定です」と述べている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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