DataRobotは米現地時間12月9日、Snowflakeから重要な戦略的投資を受けると同時に、パートナーシップを拡大したことを発表した。また、Salesforce VenturesおよびHewlett Packard Enterprise(HPE)もDataRobotに戦略的投資を実施した。
これによりDataRobotは、Altimeterが主導する資金調達シリーズFラウンドを3億2,000万ドルに拡大しており、評価額は28億ドルに達したとしている。
Snowflake Venturesの投資およびSnowflakeとの戦略的パートナーシップは、製品統合の深化とGTM(市場開拓)の協業を図り、卓越したユーザー体験を提供することを目的としている。今回の連携強化によって、両社の製品とGTMの相乗効果をさらに加速させるという。
また、SalesforceとHPEとの関係も強化する。Salesforce Venturesからの投資は、その子会社であるTableauとのパートナーシップに及び、ビジネスユーザーのAI活用をより加速させることが見込まれる。さらにHPEと協力し、シームレスなマルチクラウド体験を顧客に提供するとしている。
DataRobotのプレジデント兼最高執行責任者(COO)を務めるDan Wright氏は、「実験的AIの時代は終わりました。企業が必要としているのは、価値あるビジネスインサイトを迅速に提供し、意思決定と成長の舵を取ることができる信頼性の高いデータ分析スタックです。データ量やデータの変化速度がかつてないレベルに増大している今、SnowflakeやSalesforce、HPEとのパートナーシップを深め、顧客が価値あるインサイトを実現し、ビジネスを最速で変革できるよう支援していきたいと思っています」と述べている。
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