SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZineニュース

KDDI、AIの利活用に向けて「KDDIグループAI開発・利活用原則」を策定

 KDDIは、KDDI総合研究所の協力の下「KDDI Accelerate 5.0」の一環として、「KDDIグループAI開発・利活用原則」を8月30日に策定した。

本構想におけるAIの位置づけ
本構想におけるAIの位置づけ
[画像クリックで拡大]

 本原則は、KDDIグループの企業活動がAIの開発者および利用者の両方になりうることを踏まえ、開発者・利用者双方の視点の原則を整理し、策定。これに基づいて、AIを、人間の尊厳と個人の自律を尊重して安心して使えるようにしていくこと、安心できる形で利活用していくことに取り組み「信頼できるAI」の実現に貢献するとしている。

KDDIグループAI開発・利活用原則

目的

  • KDDIグループは、国際的な動向を尊重しつつ、お客さまの体験価値向上や社会の持続的発展に貢献するために、AIの研究開発・利活用を推進します
  • この原則は、お客さまに安心してKDDIグループのサービスをご利用いただくための「データ利用における基本指針」に沿うものです
  • KDDIグループは、生活者の新たなライフスタイルの確立と日本の経済発展・社会課題の解決を両立する本構想によってレジリエントな未来社会の創造を目指しています。本構想では、サイバー空間の「プラットフォーム」に収集された情報は「AI」によって解析され、より豊かな社会を構築するためにフィジカル空間に働きかけていきます。その際、AIを安心して使えるようにしていくこと、お客さまや社会の皆さまが安心できる形でAIを利活用していくことをお示しすることで、KDDIグループは来るべきAI社会に貢献します。

原則

 KDDIグループは、AIシステム・AIサービス(以下、AIシステムなど)を開発する者(以下、AI開発者)となる際、利用する者(以下、AI利用者)となる際、並びにAI用のデータを提供する者(以下、AIデータ提供者)となる際には、以下の原則を遵守するものとします。

1.人間の尊厳
  • AI開発者並びにAI利用者は、AIシステムなどの開発・利活用において、人間の尊厳と個人の自律を尊重する
2.適正な利用
  • AI利用者は、人間とAIシステムなどとの間およびAI利用者間における適切な役割分担のもと、適正な範囲及び方法でAIシステムなどを利用するよう努める
  • AI開発者は、AIシステムなどがAI利用者を支援し、AI利用者に選択の機会を適切に提供することが可能となるよう配慮する
  • AI利用者並びにAIデータ提供者は、AIシステムなどの学習などに用いるデータの質に留意する
3.制御可能性、人間の判断の介在
  • AI開発者は、AIシステムなどの制御可能性に留意する
  • AI利用者は、AIによりなされた判断について、必要かつ可能な場合には、その判断を用いるか否か、あるいは、どのように用いるかなどに関し、人間の判断を介在させることが期待される
4.安全性とセキュリティ
  • AI開発者並びにAI利用者は、AIシステムなどの利活用により、AI利用者および第三者の生命・身体・財産に危害を及ぼすことがないよう配慮する
  • AI開発者、AI利用者、並びにAIデータ提供者は、AIシステムなどのセキュリティに留意する
5.プライバシー
  • AI開発者、AI利用者、並びにAIデータ提供者は、AIシステムなどの利活用において、他者または自己のプライバシーが侵害されないよう配慮する
6.公平性・非差別
  • AI開発者、AI利用者、並びにAIデータ提供者は、AIシステムなどの判断にバイアスが含まれる可能性があることに留意し、また、AIシステムなどの判断によって個人が不当に差別されないよう配慮する
7.透明性
  • AI開発者並びにAI利用者は、AIシステムなどの入出力などの検証可能性および判断結果の説明可能性に留意する
8.アカウンタビリティ
  • AI開発者並びにAI利用者は、ステークホルダに対しアカウンタビリティを果たすよう努める
9.連携
  • AI開発者、AI利用者、並びにAIデータ提供者は、AIシステムなど間の連携、およびAIシステムなどがネットワーク化すること、によってリスクが惹起・増幅される可能性があることに留意する

 また、KDDIではプライバシー影響評価(PIA)の仕組みを導入。これにより、適切なAIの開発・利活用が行われているのかを、サービス提供の前に確認する体制を整備するという。さらに、外部の有識者からも意見を聴取し、適切な運用に努めていくとしている。

【関連記事】
KDDIら4社、5Gを活用した自走ロボットによる配送サービス実証を実施
KDDI、コーポレートDXに向けてルールベースAI「Progress Corticon」を導入
KDDI、山手線と大阪環状線全駅ホームで5Gサービスを提供

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/14874 2021/08/31 06:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング