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IT Initiativeスペシャル

根本からアーキテクチャを変えることでITの世界の変革を目指すセールスフォース・ドットコム

 セールスフォース・ドットコムは完全なるマルチテナントのアーキテクチャで、10年以上に渡りクラウド・コンピューティングのサービスを提供してきた。このマルチテナンシーであることこそがセールスフォース・ドットコムの大きな優位性であり、ITシステムのアーキテクチャの考え方を根本から変えることで、ITの世界を変革しようとしているのだ。

世界規模の経済不況がクラウドへのトランスフォーメーションを加速する

 世界規模の経済不況により、企業ビジネスを取り巻く環境は極めて厳しい。そのため、企業の視点は一層のコスト削減に向いており、今はとにかくコストを最小にしたところから何事も始まるという状況だ。

 コスト削減方策の1つとして、SaaSやクラウド・コンピューティングに興味を示している企業は確実に増えている。オンプレミスからSaaS、あるいはクラウド・コンピューティングへのトランスフォーメーションが急激に起こっていることを、顧客との会話の中からも肌身に感じることは多い。

 そのため、ITシステム関連で何か新たなことを始める際に、SaaSやクラウド・コンピューティングが選択肢の1つとなる機会が増えている。

 セールスフォース・ドットコムでは、クラウド・コンピューティングへの顧客の期待に対し、すべてを自分たちだけで応えられるとは考えていない。すでにOfficeアプリケーションは、Googleとの密な協業を行っている。

 さらに、多くのISVがForce.comの上でERPをはじめとするさまざまなアプリケーションを提供しており、日本の多くのベンダーからも自社パッケージをForce.comの上で動かしたいという相談を受けている。今後はより一層彼らとも協力し、顧客の大きな期待に応えていきたいと考えている。

 クラウド・コンピューティングについては、さまざまな人がさまざまな定義を行っているのが現状だ。最近では、プライベート・クラウドに注目が集まり、サーバー仮想化技術などもクラウドの一部だと言う人もいる。さらには、データセンタービジネスやASPサービスもクラウドと捉える場合もあるようだ。

 このようにさまざまなものが混在しているのがいまのクラウド・コンピューティングであり、最終的に何が本当のクラウドかは顧客が判断すべきことだと考えている。

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マルチテナントで10年以上サービス展開してきたノウハウが大きな優位性に

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この記事の著者

保科 実(ホシナ ミノル)

株式会社セールスフォース・ドットコム 常務執行役員SE &サービス統括本部長

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/1495 2009/07/23 09:00

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