オラクルは9月28日(米現地時間)、「Oracle Database」を実行するシステムの最新バージョン「Oracle Exadata X9M」プラットフォームの提供開始を発表した。
なお、本プラットフォームには、「Oracle Exadata Database Machine X9M」と、クライアントのデータセンターで「Oracle Autonomous Database」を実行するプラットフォーム「Oracle Exadata Cloud@Customer X9M」が含まれているという。
本プラットフォームは、70%以上向上したIOPsレートおよび、19マイクロ秒未満のIOレイテンシにより、OLTP(オンライン・トランザクション処理)を高速化。また、アナリティクスSQLスループットと機械学習ワークロードにおいても、最大87%向上するとしている。プラットフォームに含まれる各サービスにおける特長の例は、以下のとおり。
「Oracle Exadata Cloud@Customer X9M」
- 従来世代と比較し、スキャンレートで最大80%の高速化、IOPSを最大87%向上、19マイクロ秒未満のSQL読み取りレイテンシを実現
- 従来世代のシステムに比べ、最大47%のコストを削減するとともに、大規模ワークロード向けのインフラストラクチャ・コストを最大45%削減
「Exadata Cloud@Customer X9M」上の「Oracle Autonomous Database」
- 「Zero Data Loss Recovery Appliance」との統合により、データ損失とランサムウェアによるサイバー攻撃に対する保護を強化
- クライアント管理による暗号化キーと、データベースレベルのアクセス制御リスト(ACL/Access Control Lists)などのセキュリティ機能
なお、同社は本プラットフォームの発表とあわせて、「Zero Data Loss Recovery Appliance X9M」の提供開始についても発表。特長については以下のとおり。
「Zero Data Loss Recovery Appliance X9M」
オラクル・データベースを保護するための専用設計であり、データ喪失なしでデータベースを復元し、データベースの復元可能性を確保するために、自動的にバックアップを検証する機能を搭載。
また、ストレージ容量を30%増加しているほか、計画的および計画外の停止中のバックアップおよびリカバリ継続性を実現する、複数「Recovery Appliance」間の同期機能が含まれているという。 さらに、長期バックアップ保持オプションのサポートには、オンプレミスの「Oracle ZFS Storage Appliance」と「Oracle Cloud Infrastructure Object Storage」が含まれるとしている。
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