オラクルは9月20日(米現地時間)、マーケティング担当者が確度の高い商談を生成し、取引サイクルの加速を支援するソリューション「Oracle Fusion Marketing」を発表した。
「Oracle Advertising and CX」の一部である本ソリューションは、広告チャネルを含むマーケティング・キャンペーンをマーケティング担当者が容易に作成でき、リードジェネレーションとコンバージョンのプロセスを全て自動化するように設計されているという。
また、AIを使用して会社単位にリードを自動的にスコア付けすることで、顧客が営業担当者と対話を開始するタイミングを予測。確度の高い商談を、自動的に任意のCRMシステムに生成するとしている。
具体的には、リードジェネレーションやクオリフィケーションのプロセス全体をエンドツーエンドで自動化し、マーケティング・キャンペーンの作成と実行を簡略化、および迅速化。マーケティング担当者は、広告チャネルとメール・チャネルを通して、一貫したメッセージを持ったキャンペーンを数分間で作成し、簡単に実施できるという。これにより、キャンペーンのパフォーマンスを向上させ、確度の高い商談を増加させることが可能だとしている。
なお、本ソリューションが支援するキャンペーンのプロセスは以下のとおり。
- 連絡先からのターゲット・オーディエンスの構築:マーケティング担当者は、キャンペーンの対象となる製品・サービスを選択し、任意のCRMから既存の連絡先リストを選択
- オーディエンスの拡大:上記のオーディエンスを元に、オンライン広告で使用するためのオーディエンス・プロファイルを自動的に生成。これにより、キャンペーンの対象者になりうるが、自社の連絡先データベースには登録されていない人々をターゲットにすることが可能
- 最適な顧客事例の提案:キャンペーンがフォーカスする製品や、それぞれの顧客の業界に基づいて、キャンペーン・コンテンツの中で訴求すべき最適な顧客事例を提案
- キャンペーン構成の簡略化:キャンペーンを実施するために必要な全てのキャンペーン・アセットを割り当てるための、単一ユーザー・インターフェイスを提供。これには、メール、Webサイトのランディングページ、広告チャネルのための設定が含まれる
- キャンペーンのローンチ:マーケティング担当者は、広告予算、開始・終了日を設定し、キャンペーンをローンチすることが可能
- キャンペーン成果のモニタリング:マーケティング担当者は、搭載されているダッシュボードで、キャンペーンのパフォーマンスをリアルタイムに分析。キャンペーンのローンチ後は、リードジェネレーションやクオリフィケーションを自動化
- パーソナライズされたキャンペーン・マイクロサイト:メールや広告から、キャンペーンごとに自動的に生成されるマイクロサイト、およびランディング・ページに人々を誘導。このランディング・ページには、顧客の業種や関心に合わせてパーソナライズされた顧客事例を掲載
- AIを利用したリードクオリフィケーション:メール、オンライン広告、マイクロサイトへのアクセスなど、全キャンペーン・チャネルを通じたエンゲージメントを監視。また、同一企業の人々からのエンゲージメントを集約することで、企業ごとの関心を判断する。十分なエンゲージメントが検出された場合、AIアルゴリズムが確度の高い商談を営業担当者向けに自動的に生成
- 確度の高い商談を任意のCRMシステムへ提供:特定された確度の高い商談は、任意のCRMシステムに提供
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