アイ・ティ・アール(以下、ITR)は、国内のデジタル・アダプション・プラットフォーム市場規模推移および予測を発表した。
デジタル・アダプション・プラットフォーム市場の2020年度の売上金額は、前年度から4倍の4億円となっている。新たに市場が形成されたばかりで規模はまだ小さいものの、参入ベンダーの増加とともに急速に市場認知度が高まっており、2021年度の売上金額は同3倍に拡大すると見込んでいるという。デジタル・アダプション・プラットフォーム市場のCAGR(2020~2025年度)は58.5%、2025年度の市場規模は2020年度の10倍となる40億円に達すると予測されている。

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同シニア・アナリストである水野慎也氏は、「デジタル・アダプション・プラットフォームは、導入済みアプリケーションの既存機能に影響を与えることなくアドオンが可能であり、ユーザーの利便性を高め、定着化を促進するツールとして注目されています。アプリケーションの導入効果を高めたいユーザー企業のほか、SaaSベンダーによるUI/UXの改善を目的とした導入も見込まれ、今後、ニーズはさらに高まることが予想されます」とコメントしている。
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