Spectee(以下、スペクティ)と日本気象協会および福井県は、2020年から実施している路面状況確認カメラで得られた画像からの解析と気象条件を組み合わせたAI解析による「路面状態のリアルタイム判定」の実証実験について、2021年12月から本格的な福井県民向けサービス運用を目指すため、精度向上と「路面状態予測」を組み合わせた実証実験を行うことを発表した。また、新たに路面状態判定を行うカメラの地点数を大幅に増やすという。
今年度の実証実験で行う内容
- 従来の画像判定に加えて、日本気象協会が所有する気温や降水量などの気象データを組み合わせることで、カメラだけでは判別が難しい状況での精度向上を図る
- 実証実験で使用するカメラの台数をこれまでの3台から20台へ増加
昨年度の実証実験の成果を踏まえて、今年度の実証実験では、カメラだけでは判別が難しい状況での精度向上を図るため、日本気象協会が所有する気温や降水量などの様々な気象データを組み合わせることにより、より精度の高い路面状態判別を行うとしている。カメラ画像と気象データの「ハイブリッド解析」により、これまでAIの画像解析だけでは判別が困難であった「凍結」と「湿潤」を正確に判別できるようになることが期待されるという。
また、昨年度は3台のカメラを使った実証実験を行ったが、今回はカメラを20台に増やし、福井県内のより広範囲な地域で、カメラ画像と気象データを組み合わせたAIによる「ハイブリッド解析」で、「路面状態判別技術」の実証実験を実施。様々な交通量の山間部・平野部等の複雑な条件下での「路面状態判別技術」の有効性を検証するとしている。
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