ヴイエムウェアは、VMware vSphere上で稼働するJavaアプリケーションをコンテナに変換するツールである「Application Transformer for VMware Tanzu」の出荷を開始した。
同ツールは、VMware vSphereまたはVMware Cloud on AWS上で稼働するJavaアプリケーションのコンテナ化を支援。VMware Tanzu Standard Edition/Advanced EditionおよびVMware Cloud on AWSの利用者向けに無償で提供するという。
Application Transformer for VMware Tanzuの機能
- ディスカバリー(発見):VMware vCenter Serverへアクセスして仮想マシンをスキャン、ターゲット環境のフォルダ構造、リソースプール、アプリケーション名、プロセスなどの情報を収集。アプリケーションのトポロジーを作成し、アプリケーション環境に対する可視性を提供する
- 分析:vCenter Server APIを利用し、vSphereまたはVMware Cloudベースのデータセンター全体を解析。さらに、VMware vRealize Network Insightとの統合により、vRealize Network Insightのフローを活用して、アプリケーションの依存関係を可視化する上で重要なエンドツーエンドのアプリケーショントポロジーを自動生成できる
- トランスフォーム:Dockerfile、OCI準拠のコンテナイメージ、Kubernetesマニフェストファイル、VMware Tanzu Kubernetes Grid環境で使用するシークレット生成スクリプトを生成する
Application Transformer for Tanzuが提供する価値
- 全体像の把握:アプリケーションコンポーネントのメタデータや依存関係などの情報を使用して、CLI/APIを通じて視覚的なトポロジーを作成。アプリケーション環境の全体像を把握することで、近代化すべき適切なレガシーアプリケーションを特定し、優先順位をつけることができる
- 自動化による効率化:内部構造の解析、コンポーネントインベントリ、仮想マシンのマッピングなどの面倒な手動プロセスを低減する
- 俊敏性と市場投入速度の向上:アプリケーションのモダナイゼーションに必要な時間を短縮し労力を軽減。これにより、新しいソフトウェアやサービスを市場に投入するまでの時間を短縮し、開発者の生産性を向上させることができる
【関連記事】
・戸田建設、VMware環境下の基幹システム移行に「OCI」を採用
・富士ソフトとVMware、“あきらめないディザスタリカバリ”をテーマに無料ウェビナーを開催
・VMware、サブスクリプションサービスでマルチクラウドの活用を促進