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デジタル技術でインフラの暗黙知を形式知に 日立グループが水力発電所のスマート化を推進

 日立三菱水力と日立製作所および日立産機システムは、 岩手県の四十四田水力発電所における保守・点検業務にデジタル技術を活用したスマート化実証を行い、その第1フェーズを完了したと発表した。

 本実証では計器の値や設備の稼働音を、カメラ機能やマイク機能を搭載した日立独自開発の無線センサーや巡視ロボットを用いて数値化。遠隔での設備確認が可能になったほか、将来的には、運転データをクラウド上で管理するという。今後はダムの水位と発電量の相関性を鑑みた経済合理的な水力発電所の運用支援へと応用していくことを想定している。

 また、日立産機システムのIoT対応コントローラに現場の運転データを使用し、プラントの運用および設備の状態変化に関する予兆診断モデルを実装。この診断モデルの精度向上を通じて、最適な設備点検・修繕時期を示す指標として活用することが期待されている

 保守・点検業務における手法・手順など熟練技術者にしか蓄積されていないノウハウについては、行動観察および技能伝承ワークショップを通して見える化を実施。

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 そのノウハウをクラウド上で管理することで、多くの作業者へタイムリーかつ各自の技能レベルに応じた情報提供を実現するとしている。最終的にはそれらのノウハウを技術伝承ツールLXP(Learning Experience Platform)に体系化し、多数の水力発電所の機器運用ノウハウの情報データ基盤として高度予防保全運用をサポートするという。

 2022年度はスマート化実証の第2フェーズとして、保守・点検業務の品質向上をめざすとともに、実際の現場運用からさらなる効率化・高度化を図るため、高付加価値化の検証を行う予定とのことだ。

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