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IT人材育成の危機を超えて~ITSS/UISSスキル標準への手引き

「企業の中の個人」がいかにITSSを活用するか

第5回

 ITSSの活用は企業以上に、個人にとっても大きなチャンスです。自身のスキルの可視化することで、キャリアとスキルの今後の道筋をしっかり確認することができます。

ITSSを武器にしよう

 ユーザ企業も含めて、ITに関係する企業のITSSへの関心度は日に日に上がっています。個人個人は、日ごろの仕事の忙しさの中で、それほど感じていないかもしれませんが、何らかの取組みを具体的に始めている企業が確実に増えてきています。

 これは、ITSSがらみの活動を続ける中での筆者の生々しい実感です。さらに現在はITSS V2_2006というバージョンですが、2008年3月にITSS V3が発表される予定で、情報処理技術者試験との完全な連携により飛躍的な理解度の促進が期待でき、かなり普及が加速すると推測されます。

 つまり個人であっても、企業に属す限り、また契約社員や派遣登録であっても、企業がITSSを導入するならば、嫌がおうにも近い将来ITSSと向き合うことになる可能性が高いことになります。それなら、早いうちに自分なりに消化して武器にする方が得策だということになります。

 本来、ITSSは個人のキャリアデザインに有効に使えるようにと考えられたものです。自分のバリューや将来のプランを明確にできる優れたツールなのです。これを有効に使わない手はありません。押し付けられて従うのではなくて、自らをアピールしていくチャンスだと前向きに捉えることが重要です。まじめにしっかりやっている人間が評価されなくて、実力も無いのにうまく立ち回る者が、高い評価や地位を得るような不公平は、ITSSを活用したスキルの可視化により、かなり是正されると考えています。本当に実力とやる気のある方々を正当に評価し、モチベーションを上げていくことが可能になるのです。

 しかしながら、残念なことですが今のところ個人で活用できている事例があるわけではないのです。その現実が表すように、企業サイドでは活発に取上げられていても、個人にはまだまだ浸透しているとはいえない状態です。

 だからこそ個人にとって、大きなチャンスだと考えています。今努力してITSSを理解し、企業が導入する際に実力を発揮することや、導入後の運用の中で効果的にその仕組みなどを活用することを目指すことが得策です。

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「後進の育成」に悩んだ日本オラクル時代

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この記事の著者

高橋 秀典(タカハシ ヒデノリ)

株式会社スキルスタンダード研究所 代表取締役。1993年日本オラクル入社。研修ビジネス責任者としてオラクルマスター制度を確立させ、システム・エンジニア統括・執行役員を経て2003年12月にITSSユーザー協会を設立。翌年7月にITSSやUISSを企業で活用するためのコンサルティングサービスを提供するスキルスタンダード研究所を設立。ファイザー、リクルート、アフラック、プロミス、ヤンセンファーマなどのコンサルティングの成功で有名。ITSSやUISS策定などIT人材育成関係の委員会委員を歴任し、2006年5月にIPA賞人材育成部門受...

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https://enterprisezine.jp/article/detail/246 2007/11/28 12:00

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