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IBM、SoftLayerを活用する「業界業務プロファイル」を発表し企業のクラウド導入を促進

 今回発表したSoftLayerを活用する「業界業務プロファイル」は、アプリケーションを構築・運用する上で必要なサーバー要件、ネットワーク設定、セキュリティー対応などの構成パターンや、サーバー運用、バックアップ運用、監視体制などの運用パターンを、標準化およびモデル化し、さらに、運用支援サービスやセキュリティー・サービスなども含めて情報をまとめているという。

 業界特有の要件に対応し、アセット化された設計を再利用するため、高品質ながら短期間で構築でき、構築、運用、保守コストの低減を支援するという。

 たとえば、「金融プロファイル」は、FISC安全対策基準とベンチマークを実施した結果を加え、ユーザー拠点との安全な接続方法、占有の物理サーバーといったシステム構成パターン、個人情報管理、監査対応、ログの保存といった運用機能設計パターンを提供する。

 また、「ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)プロファイル」では、実績のあるアーキテクチャー・デザイン、最新CPUへの移行支援といったシステム構成パターン、膨大なファイルを高速転送するインフラ運用といった運用機能設計パターンを提供する。

 さらに、IBMの提供するソフトウェアだけでなく、ビジネス・パートナーの提供するソリューションと組み合わせたプロファイルもあるという。

 「業界業務プロファイル」は項目は次のとおりで、今後さらに拡充させていくという。

 ■IBMのソリューションを活用

  •  金融プロファイル
  •  ゲーム業界プロファイル
  •  ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(HPC)プロファイル
  •  デジタル・マーケティングプロファイル
  •  SAPグローバル展開プロファイル
  •  IoTサービス・デリバリー・プラットフォームサービス

 ■ビジネス・パートナーのソリューションを活用

  •  エンジニアリングプロファイル
  •  CRMプロファイル
  •  建設ドキュメント・プロファイル
  •  ボイス・オブ・カスタマー分析 プロファイル
  •  EDI受発注 プロファイル

 なお、ビジネス・パートナーとの協業においては、各社のソリューションをSoftLayerで稼働させたり、各社のネットワークをSoftLayerの高速ネットワークに接続して提供することで、エコシステムの拡大を図るとしている。

 また、同記者発表会のなかで、来日中のSoftLayer CEO ランス・クロスビー氏が、SoftLayerの東京データセンターを12月中旬に開設することも初めて明かした。

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