日産は、グローバル事業の拡大に伴い、人事面においてもプロセスの共通化を推進するため、全世界で「Workday HCM」の導入を順次進めており、昨年10月には日本での本稼働を開始した。
これまで、各国で異なっていた人事システムを「Workday HCM」に一元化することで、グローバルレベルでの従業員情報の可視化、自社の優秀人財をデータベース化した人財プールの構築、および競争力の源泉のひとつでもあるダイバーシティのさらなる強化を進めていくとしている。
日産でグローバル人事を統括する専務執行役員のアルン・バジャージュ氏は、「Workday HCMを導入することで、より戦略的な人事への転換に向けた大きな一歩を踏み出すことができます。まずはWorkdayでベストプラクティスとされるビジネスプロセスをもとに、全世界で人事業務の共通化を図りながら、Workday上に一元化されるリアルタイムの従業員情報をもとにグローバルでの人財の育成やアサインメントを実現し、ビジネスの進展に大きく貢献していきます」と述べている。
また、同社でグローバルIS/IT担当の常務執行役員である行徳セルソ氏は、今回導入したプロジェクトについて、「Workday HCMは、大規模な導入だったにも関わらず、スケジュール通りに本稼働させることができました」と振り返り、「Workday HCMの導入により、クラウドを利用した最新のテクノロジーと柔軟性を享受できるようになりました。将来的には、グローバルでの人財マネジメントを実現していきます」と語っている。
米国ワークデイの共同社長フィル・ウィルミントン氏は、「日産のグローバル人事に貢献することで、同社のグローバルでの事業拡大を支援できることを大変嬉しく思います。また、今回初めて、日本企業がWorkday HCMを稼働したことにより、Workday HCMが日本特有の人事異動制度等にも対応することができると証明できました。ワークデイは今後も、日本に拠点をもつお客様のニーズを汲み取りながら、グローバルシステムの導入を支援し続けてまいります」と述べている。