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ネットワールド、Platform9社のOpenStack SaaSサービスの販売・サポートを開始

 「Platform9 Managed OpenStack」は、構築・運用が難しいとされているOpenStackをSaaSとして提供し、オンプレミスのIT環境を接続するだけで、既存の環境やデータを変更・移行することなくOpenStackベースのプライベートクラウドへと変革するという。

 また、ネットワールドは、現在提供している各種コンバージド/ハイパーコンバージド・インフラストラクチャーと組み合わせた「Platform9 Managed OpenStack Starter Pack」として展開することで、既存環境だけでなく、新規でのOpenStackベースのプライベートクラウドの立ち上げを支援する。

 Platform9 は、6月にシアトルで開催された米Docker社のカンファレンス「DockerCon 2016」において、コンテナ管理サービス「Platform9 Managed Kubernetes」を発表し、現在は「Platform9 Managed OpenStack」のユーザー向けにベータとして提供されている。今後、製品版のリリースとともに、ネットワールドは「Platform9 Managed Kubernetes」の国内での展開も予定しているとしている。

 「Platform9 Managed OpenStack」の特徴は次のとおり。

 ・OpenStackをSaaSとして提供

 従来型のOpenStackディストリビューションとは異なり、OpenStackのすべての機能をSaaSサービスとして提供。利用者は、オンプレミス環境のVMware vSphere、KVMプラットフォーム内にPlatform9のゲートウェイ(vSphere環境の場合は仮想アプライアンス、KVM環境の場合はrpm/debパッケージ)を設置して、「Platform9 Managed OpenStack」に接続設定するだけで、完全なOpenStack環境を利用することができる。

 また、「Platform9 Managed OpenStack」は、既存の環境上で動作しているワークロードも自動的に管理下におかれて継続的に統合されるため、既存環境や既存ツールを利用した運用を壊すことなく拡張する形でOpenStackを利用開始することが可能。

 ・OpenStackのAPIを100%利用可能

 OpenStackは、コンピューティング、ストレージ、ネットワーキングなどのプロジェクトごとにAPIが定義されて、各コンポーネントが疎結合されており、柔軟にカスタマイズすることで、自社に最適なプライベートクラウド環境を迅速に実現可能だ。一方で、OpenStackは構築・運用が難しく、継続的にリリースされるパッチや最新版へのアップグレードが負担となるなど、オープンソースならではの問題点が導入の障壁となっていることも事実。

 「Platform9 Managed OpenStack」は、パッチ、アップグレードを含む管理レイヤーをSaaSで提供することで導入のボトルネックを排除し、ビジネス俊敏性向上のためのDevOps導入やインフラストラクチャー自動化への変革を促進する。

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