国内SIEM市場の2015年度の売上金額は33億5,000万円、前年度比16.7%増となった。SIEMは、各種ログを一元的に収集・管理する機能を中核に、それらログデータの相関分析により、セキュリティ脅威をリアルタイムに検知・アラートを出す製品。
SIEM製品は、これまではコンプライアンス支援として導入が進んできたが、近年ではサイバー攻撃対策としての需要が大きく拡大している。通信業などをはじめ、大企業での導入が堅調に進むほか、既存ユーザーのシステム拡張が進んでいるSplunk社が2015年度で高い伸びを示しており、市場の拡大を牽引している。
近年、高度化、多様化しているサイバー攻撃に対応すべく、インテリジェントな機械学習やAI技術を利用した次世代SIEMが登場してきており、2016年度は同14.6%増の伸びを見込んでいる。また、同市場のCAGR(2015~2020年度)は13.0%を予測している。

今回の発表は、ITRが発行した市場調査レポート「ITR Market View:情報漏洩対策市場2016」に詳細を掲載している。同レポートには、ディスク暗号化、IRM(Information Rights Management)、メール誤送信防止、データベース監査・保護、データベース暗号化、統合ログ管理、SIEM(Security Information and Event Management)、ネットワーク・フォレンジクス、EDR(Endpoint Detection and Response)の全9分野を対象に、国内59ベンダーへの調査に基づいた2014~2015年度売上げ実績、および2020年度までの売上げ予測を掲載している。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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