SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZine Press

ITは「工場」か「戦略的」かで企業の“二極化”鮮明に-NRI「ユーザー企業のIT活用実態調査」

 野村総合研究所は2月28日、「ユーザー企業のIT活用実態調査2013年版」の結果を発表した。今回の調査では、ITの役割を「コア技術」と見なすか、「基幹設備」と見なすかという視点で4つのタイプに分け、ITに対する姿勢の違いを探った。その結果、企業は自社を「非コア・基幹」と回答した企業が全体の37.9%と最も多く、続く「コア・基幹」と回答した企業とで二極化していることがわかった。また、IT予算の額、使い方にはタイプによって違いがあることもわかった。

IT投資が伸び悩む中で2極化するITの活用

 IT投資が伸び悩むなか、ITの活用度合いは企業によって差 この調査は、国内の売上高上位企業約3000社の情報システム担当役員や情報システム部門長を対象として2003年から毎年実施しているもの。今回の調査は昨年12月に実施し、599社から得た回答を集計した。いわゆる大手企業におけるIT活用の最新動向と言える。

 野村総合研究所 研究理事の淀川 高喜氏
野村総合研究所 研究理事
淀川 高喜氏

 調査と分析にあたった研究理事の淀川高喜氏は「IT投資が伸び悩むなかで、ITの活用度合いは企業によって差があった。ITの役割をコア・基幹と位置づける企業は、IT投資に積極的で、新技術の採用や新しい事業やサービスの創造を重視する。一方、非コア・基幹と位置づける企業は、ビジネスの維持にかかるIT費用が高く、CIOに期待される役割も、IT投資やコストの管理が高いという結果だった」と総括した。

 調査で用いたコア技術とは「本業を変革または強化する上で、ITが中核となる技術である場合」を指している。また、基幹設備とは「ITが建物、機械、土地、人員と同じように商品やサービスなどを生み出す本業の主要な生産手段となっている場合」を指している。

 たとえば、「ITが競争優位につながるコア技術でありかつ基幹設備であると考える企業」はコア・基幹、「ITはコア技術ではないが基幹設備である企業」は非コア・基幹となる。同じように、「コア技術であるが基幹設備ではない企業」はコア・非基幹、「コア技術でも基幹設備でもない企業」は非コア・非基幹となる。

 この4タイプの分類は、Warren MacFarlanらが提唱した「戦略グリッド(Strategic Grid)」に沿ったものだ。ITの役割をキーワードして示すと、コア・基幹は「戦略的(Strategic)」、コア・非基幹は「変革手段(turnaround)」、非コア・基幹は「工場(factory)」、非コア・非基幹は「支援(support)として表せるという。

次のページ
日本企業は、ITを非コア・基幹(工場)と見なす企業が最も多い

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

齋藤公二(サイトウコウジ)

インサイト合同会社「月刊Computerwold」「CIO Magazine」(IDGジャパン)の記者、編集者などを経て、2011年11月インサイト合同会社設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集のほか、OSSを利用した企業Webサイト、サービスサイトの制作を担当する。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5665 2014/03/04 00:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング