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データセンターの刷新、100% Cloud Ready、ビッグデータの蓄積と活用--レッドハット、事業戦略を発表

 レッドハットは5月14日、2015年度(2014年3月~2015年2月)の事業戦略説明会を開催。代表取締役社長の廣川裕司氏が国内の営業戦略や製品戦略を説明した。

データセンターの刷新、100% Cloud Ready、ビッグデータの蓄積と活用

 レッドハット 代表取締役社長 廣川裕司氏
▲レッドハット 代表取締役社長 廣川裕司氏

 営業戦略としては、認定パートナーを250社から500社に倍増させ、新製品、新ソリューションで新しい顧客を開拓する。特に、クラウド基盤構築ソフトのOpenStack関連のソリューションパートナーや、OpenStackやPaaS構築ソフトのOpenShiftなどを活用するISVパートナーの支援を強化する。

 大手顧客向け営業では、クラウドやビッグデータ活用のソリューション提供とインダストリー向けに力を入れる。ユーザー会は100社300人規模と20%増を目指し、ユーザー事例を世界に向けて発信していく。

 「2015年度の事業方針は、市場の倍のスピードで成長すること。Linux市場ならRHELはその倍といったように、メインのドメインの倍で成長していく方針だ。これにより、日本のITをドライブしていく」(廣川氏)

 具体的に注力するソリューションについては、大きく3つのテーマに分けて説明した。1つめは「データセンターの刷新」。ソリューションとしては、「RHEL7によるレガシーマイグレーションの加速」「コンテナ技術など進化する仮想化への対応」「ミドルウェアの軽量化、超高速化」がある。

 「データセンターの刷新は、国内展開を始めた20年前から取り組んできた。だが、日本のデータセンターはまだまだ遅れており、『このデータセンターでは世界に勝てない』という状況だ。逆に世界と伍しているソフトバンクや日産自動車などは、データセンターで勝っている。データセンターのモダナイズをしっかりやりたい。これだけでも2ケタ成長できる分野だ」(廣川氏)

 2つめのテーマは、「100% Cloud Ready」。ソリューションとしては「クウラドアクセス対応」「OpenStackの展開」「OpenShiftでのDevOpsの実現とxPaaSによる付加価値の提供」を挙げた。xPaaSは、OpenShiftで利用できるJBoss xPaaSサービスで、BPMやモバイルサービス、アプリケーションコンテナなどをPaaSとして提供できるようするものだ。

 「レッドハットでは、製品テクノロジー戦略として、クラウドを中心としたプログラマブルITの実現を掲げている。進化した仮想化への対応、世界標準のIaaS、オープンソースのPaaSの3つをビジョンとして、新製品やソリューションの提供、サポートを強化していく」(廣川氏)

 3つめのテーマは、「ビッグデータの蓄積と活用」。具体的なソリューションとしては「ファイルストレージのGlusterFSやブロックストレージのCephといったストレージソリューション」、「データ仮想化、データ統合、ビジネスフロー、ビジネスルール、メッセージングなどのミドルウェア」、「メッセージング製品MQTTを中心としたIoT(Internet of Things)」を挙げた。

  GlusterFSは、買収したRed Hat StorageのベースとなるOSSで、Cephはこの5月に買収を発表したブロックストレージソフトだ。こうした分散ストレージのうえで、データ仮想化やデータ統合、BRMSなどのミドルウェアを展開し、ビッグデータの活用を促していく。「ビッグデータ関連ソリューションは、昨年以上に加速させる」(廣川氏)という。

 出所:レッドハット
▲出所:レッドハット

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レッドハットの国内営業戦略

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この記事の著者

齋藤公二(サイトウコウジ)

インサイト合同会社「月刊Computerwold」「CIO Magazine」(IDGジャパン)の記者、編集者などを経て、2011年11月インサイト合同会社設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集のほか、OSSを利用した企業Webサイト、サービスサイトの制作を担当する。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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