SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZine Press

データセンターの刷新、100% Cloud Ready、ビッグデータの蓄積と活用--レッドハット、事業戦略を発表

 レッドハットは5月14日、2015年度(2014年3月~2015年2月)の事業戦略説明会を開催。代表取締役社長の廣川裕司氏が国内の営業戦略や製品戦略を説明した。

データセンターの刷新、100% Cloud Ready、ビッグデータの蓄積と活用

 レッドハット 代表取締役社長 廣川裕司氏
▲レッドハット 代表取締役社長 廣川裕司氏

 営業戦略としては、認定パートナーを250社から500社に倍増させ、新製品、新ソリューションで新しい顧客を開拓する。特に、クラウド基盤構築ソフトのOpenStack関連のソリューションパートナーや、OpenStackやPaaS構築ソフトのOpenShiftなどを活用するISVパートナーの支援を強化する。

 大手顧客向け営業では、クラウドやビッグデータ活用のソリューション提供とインダストリー向けに力を入れる。ユーザー会は100社300人規模と20%増を目指し、ユーザー事例を世界に向けて発信していく。

 「2015年度の事業方針は、市場の倍のスピードで成長すること。Linux市場ならRHELはその倍といったように、メインのドメインの倍で成長していく方針だ。これにより、日本のITをドライブしていく」(廣川氏)

 具体的に注力するソリューションについては、大きく3つのテーマに分けて説明した。1つめは「データセンターの刷新」。ソリューションとしては、「RHEL7によるレガシーマイグレーションの加速」「コンテナ技術など進化する仮想化への対応」「ミドルウェアの軽量化、超高速化」がある。

 「データセンターの刷新は、国内展開を始めた20年前から取り組んできた。だが、日本のデータセンターはまだまだ遅れており、『このデータセンターでは世界に勝てない』という状況だ。逆に世界と伍しているソフトバンクや日産自動車などは、データセンターで勝っている。データセンターのモダナイズをしっかりやりたい。これだけでも2ケタ成長できる分野だ」(廣川氏)

 2つめのテーマは、「100% Cloud Ready」。ソリューションとしては「クウラドアクセス対応」「OpenStackの展開」「OpenShiftでのDevOpsの実現とxPaaSによる付加価値の提供」を挙げた。xPaaSは、OpenShiftで利用できるJBoss xPaaSサービスで、BPMやモバイルサービス、アプリケーションコンテナなどをPaaSとして提供できるようするものだ。

 「レッドハットでは、製品テクノロジー戦略として、クラウドを中心としたプログラマブルITの実現を掲げている。進化した仮想化への対応、世界標準のIaaS、オープンソースのPaaSの3つをビジョンとして、新製品やソリューションの提供、サポートを強化していく」(廣川氏)

 3つめのテーマは、「ビッグデータの蓄積と活用」。具体的なソリューションとしては「ファイルストレージのGlusterFSやブロックストレージのCephといったストレージソリューション」、「データ仮想化、データ統合、ビジネスフロー、ビジネスルール、メッセージングなどのミドルウェア」、「メッセージング製品MQTTを中心としたIoT(Internet of Things)」を挙げた。

  GlusterFSは、買収したRed Hat StorageのベースとなるOSSで、Cephはこの5月に買収を発表したブロックストレージソフトだ。こうした分散ストレージのうえで、データ仮想化やデータ統合、BRMSなどのミドルウェアを展開し、ビッグデータの活用を促していく。「ビッグデータ関連ソリューションは、昨年以上に加速させる」(廣川氏)という。

 出所:レッドハット
▲出所:レッドハット

次のページ
レッドハットの国内営業戦略

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

齋藤公二(サイトウコウジ)

インサイト合同会社「月刊Computerwold」「CIO Magazine」(IDGジャパン)の記者、編集者などを経て、2011年11月インサイト合同会社設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集のほか、OSSを利用した企業Webサイト、サービスサイトの制作を担当する。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5857 2014/05/16 15:30

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング