日鉄ソリューションズは、エンタープライズ向け電子取引プラットフォーム「CONTRACT CROSS」の提供を4月から開始した。

同プラットフォームは、電子契約を含む企業間取引のデジタル化を推進し、業務プロセス全体の統制と最適化を実現するソリューション。CONTRACT CROSSの特徴は次のとおり。
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エンタープライズ環境に最適化された統制・自動化機能
- 組織全体で統一された業務プロセスを実現するための権限・ロール管理およびワークフロー制御
- 既存の基幹システム(ERP・SCMなど)とのシームレスな連携により、取引業務の自動化を促進
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企業間取引の円滑化と電子契約環境の統合
- 従来の電子契約サービス(CONTRACTHUB)では、同一サービスを利用していても、異なる企業との取引ごとに複数のアカウントを使い分ける必要があり、管理の煩雑さが課題になっていたという。CONTRACT CROSSでは、企業が共通のプラットフォームに参加することで、すべての取引先とスムーズな電子取引を実現し、取引文書の一元管理を可能にするとのことだ
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電子化のさらなる拡張を可能にする新機能
- 手書きサイン機能やワンタイムユーザー機能を搭載し、これまで電子化が進んでいなかった領域にも対応
- 物理的な対面プロセスを必要としていた業務の電子化を促進し、DXの推進を加速
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専有環境を提供する「CONTRACT CUBE」について
また、CONTRACT CROSSをベースとし、顧客固有の要件を満たす電子取引プラットフォームを構築するサービスとして「CONTRACT CUBE」の提供も開始。CONTRACT CROSSは、複数の顧客が同一の環境を共有するマルチテナント型のサービスだが、CONTRACT CUBEは専有環境を提供するシングルテナント型のサービス。顧客のサービスに電子取引機能を組み込むなど、幅広いニーズに対応できるとしている。

同ソリューションの特徴は次のとおり。
- 契約業務の電子化にとどまらず、企業の独自要件に応じたカスタマイズが可能
- CONTRACT CUBEを通じたシングルテナント型提供により、専用環境での運用を実現し、企業のセキュリティ要件やコンプライアンス対応を強化
- 専用線接続による既存システムとの高度な統合が可能
- BtoC取引を含めたカスタマイズ可能なUI/UX設計を提供
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