2025年6月30日、ユーザベースは、市場調査や競合分析のためのタスクを自律的に遂行する、経済情報に特化したAIエージェント「Speeda AI Agent(スピーダ AI エージェント)」を2025年夏より順次提供開始すると発表した。
Speeda AI Agentは、汎用LLMの正確性や専門性、簡易性といった課題を解消すべく、従来同社が提供してきた情報プラットフォーム「Speeda(スピーダ)」でのユーザー体験を一新するという。

具体的には、①ユーザーの業務目的に合わせて重要なインサイトを提供するエージェント、②情報源の特性に応じた処理を行い本当に価値ある情報を提供するエージェントを相互連携させて経済情報を構造化。横断的な比較・分析を可能にするとのことだ。
なお、データコンテンツパートナー企業およびエキスパートから提供されているデータコンテンツナレッジについては、提供元からの許諾なくしてSpeeda AI Agentで利用することはないとしている。

同サービス提供方法について、詳細は以下のとおり。
1. デスクトップだけでなく、モバイルアプリでも利用可能
Webブラウザだけでなく、モバイルアプリも展開予定。また、コミュニケーションツールなどへの連携も予定しているという。
2. NewsPicks内でも利用可能
NewsPicksとも連携する予定。決算やM&Aなどのイベントサマリーを提供することで、NewsPicksユーザーは、フォローしている企業や業界の動向を把握しやすくなるとのことだ。
3. API連携による基盤ソフトウェアへのデータ提供
各企業の基盤となっているソフトウェア(Salesforceなど)や自社生成AIシステムとAPI連携することが可能。そのため、ユーザーは使い慣れている基盤ソフトウェアから、Speeda AI Agentが情報収集・分析した経済情報を活用できるという。
4. Agent to Agent(A2A)による、さらなる価値向上
他社のAIエージェントと情報を交換し、アクションを調整できるようにしていくとのことだ。これにより、単独のAIエージェントでは解決できない複雑な課題にも対応するとしている。
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