Oktaは、AIエージェントのセキュリティ強化を支援する新しいプロトコル「Cross App Access」を発表した。同プロトコルはOAuth(Open Authorization)の拡張として設計され、どのアプリが接続しているのか、AIエージェントがどの情報にアクセスできるのかをITチームが判断できるようにするという。
同機能は、2025年第3四半期に一部の「Okta Platform」ユーザー向けの機能として提供される予定だ。これにより、独立系ソフトウェアベンダーのエンタープライズ顧客は、自社のAIツールをほかのアプリやデータと接続でき、繰り返し表示される認可同意画面なしで活用できるようになるという。また、エージェントのアクセスを管理し、セキュリティとコンプライアンスを向上できるとのことだ。
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Cross App Accessを利用すると、AIツールは社内コミュニケーションアプリへのアクセスをOktaにリクエストできるという。Oktaはそのリクエストを企業のポリシーに照らして評価し、そのAIツールが特定のユーザーの社内コミュニケーションアプリのデータにアクセスする権限があるかどうかを判断。許可された場合、OktaはAIツールにトークンを発行し、AIツールはそれを社内コミュニケーションアプリに提示して認証を受けるとのことだ。認証が完了したら、社内アプリはアクセスを提供。この一連のプロセスは追加のユーザー操作を必要とせず、常に企業が定義したセキュリティ制御の下で実行されるという。企業はAIツールがユーザーの代理として社内アプリにアクセスする度にその活動を可視化できるとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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