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GlobalLogic、VelocityAIを活用してソフトウェア開発を加速 25年度中に国内提供も

 日立製作所(以下、日立)の米国子会社であるGlobalLogicは、AIを活用したサービス群「VelocityAI」においてソフトウェア開発を加速するAI-powered SDLCの活用を通じ、主要業界における本番環境への展開およびパイロット導入の件数が3倍に増加したと発表した。

 GlobalLogicは、VelocityAIによるSDLCへの効果が前年比で5倍に達すると予測しており、第1四半期の実績は期待を上回っているという。VelocityAIのSDLC向けオファリングは、人手中心の開発からAIネイティブなソフトウェア(プロダクト)の開発・実装・テスト・サポートへと進化するための包括的なエンドツーエンドのアプローチを提供するとのことだ。

 GlobalLogicの顧客において、中堅企業および大企業で次の成果が確認されたとしている。

  • 教育系ソフトウェア企業において、テストで必要な検証項目(テストケース)の70%を自動化し、70%のカバレッジ(網羅率)を達成。加えて、開発の加速にCopilotを活用
  • 大手通信事業者と連携し、請求サイクルの異常を事前に検知する機械学習フレームワークを構築。これにより、カスタマーサポートへの問い合わせが30%減少し、通話時間も20%短縮
  • グローバルなスマートビル/グリーンビルソリューション企業において、コード生成・ユニットテスト作成・コード最適化を生成AIツールで自動化。生産性が15%向上し、開発期間が短縮。コード生成のカバレッジも80%以上を維持

柔軟な価格設定:継続的な価値の提供

 顧客はプロジェクト単位で価格を調整したり、複数のモデルを組み合わせて変化するニーズに対応したりすることが可能。価格モデルのオプションは次のとおり。

  • リソース・使用量ベース:Time&Material契約(作業時間と使用リソースに応じて課金される契約方式)、トークン消費型(AIが処理するテキスト量に応じて課金)、Bot-as-a-Service型(チャットボットなどAIをサービスとして提供し、利用量に応じて課金)などが含まれ、ストーリーポイント(アジャイル開発で作業量や複雑さを数値化する単位)の達成数や実行されたテストケース数など、実際の作業量や使用指標に応じて価格を設定
  • スコープ駆動型モデル:明確に定義されたスコープに対する固定料金契約、特定の成果物に基づく成果物ベースの価格設定、SDLCの各ステージやプロジェクトのマイルストーンに合わせたハイブリッド型のアプローチなど
  • 価値連動型モデル:サービスレベルの達成に基づく成果報酬型契約、ビジネス成果を共有する価値ベースのモデル、スループット(一定時間内に処理できる作業量やデータ量)や開発速度などの測定可能な生産性向上に連動したパフォーマンスインセンティブなどが含まれるという

VelocityAIの差別化要素

  • モダンプロダクト実践アプローチ:GlobalLogicの基本的なコンサルティングアプローチは、企業が自社の固有ニーズと、戦略的かつ価値ある生成AI導入の最適な統合ポイントを特定することを支援
  • 柔軟性:VelocityAI SDLCを活用することで、GlobalLogic製のアクセラレータや外部ツールを用いることができ、最大80%までの生成AI統合を支援できる選択肢を提供
  • エンドツーエンド:アイデア創出から展開まで、デジタルエンジニアリングのライフサイクル全体にわたって適用され、各段階でシームレスなAI統合を実現
  • IPセキュア:知的財産の保護を最優先し、業界標準への準拠を組み込み
  • トレーニング済み人材:GlobalLogicは、3万人以上のエンジニアチーム全体に対してグローバルな生成AI導入を実施。GlobalLogic製アクセラレータや外部ツール、AIエージェントを活用し、広範なトレーニングと顧客案件対応を通じて導入を推進

 なお、日本国内向けには、日立と連携し2025年度中にサービス提供する予定だとしている。

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