2025年7月22日、フライルは、TVerにVoC分析基盤としてAIインサイト分析プラットフォーム「Flyle」が採用・導入されたと発表した。

TVerは、民放テレビ局が制作した番組を無料で視聴できる動画配信サービス。2025年4月時点で累計ダウンロード数は8,500万、月間ユニークブラウザ数(MUB)も4,120万に達する。従来同社のカスタマーサポート部門では、ユーザーからの声について以下のような課題が生じており、それらを解決すべくFlyle導入が決まったという。
- 従来のテキストマイニングツールでは単語ベースの分析しかできず、ユーザーの真の意図や文脈を汲み取ることが困難だった
- 「要望」が「感謝」に分類されるなど意図しない分類が発生し、手動での再分類やチューニングに膨大な工数がかかっていた
- 分析の精度と工数の両面に大きな課題があり、ユーザーの声を十分にサービス改善に活かしきれていなかった
同プラットフォーム導入後には、以下のような効果があらわれたとしている。
- 工数削減:月次レポート作成にかかる時間が従来の約2週間から1週間へと半減
- 分析精度の向上:AIが文脈を理解することで、ユーザーの意図を正確に捉えた分析が可能になり、これまで埋もれていた「少数だが重要な声」も発見できるように
- 組織文化の変革:他部署も主体的にユーザーの声を確認するようになり、データに基づいたサービス改善サイクルが定着。開発チームのモチベーション向上にも貢献
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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