スズキは、Denodo Technologiesの「Denodo Platform」を導入した。部門ごとの縦割りシステムを超え、データを相互利用する環境を整備し、2023年1月から全社的なデータ基盤としてのDenodo Platformの活用を推進しているという。
同社は当初、各システムからデータを抽出・変換・格納する、従来型のETLの手法をとっていたが、開発や保守の負担が大きくスケーラブルでないことに気づいたとしている。こうした中、Denodo Technologiesの仮想化や他社製品の調査を経て、2022年9月よりDenodo PlatformのPoCを開始。PoCではAPIの設定や接続が容易で、操作性にも手応えを感じ、データカタログを採用の決め手にしたとのことだ。
データベースに詳しい人しかできなかったメタデータの検索が、Denodo Platformの画面から検索して必要なデータが見られることで、SQLが書けなくてもデータにアクセスできるようになったという。Denodo Platformの導入により、各データがBIツールと連携しやすくなり、分析・可視化のスピードが向上しているとした。
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同社は3年前から「業界ナンバーワンのDXチームになる」との目標を掲げ、役員や本部長向けにIT研修会をスタート。Denodo PlatformやBIツールを使い、業務データから必要なデータの抽出や可視化を体験したという。取り組みの結果、役員・管理職レベルで、データ活用は自分自身の課題であり、データは自らが使いこなすものという意識変化が生じたとしている。
スズキは今後、データを起点とした意思決定と、変革を加速するデータドリブン経営の実現に取り組んでいく計画だと述べている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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