日立ソリューションズは、Splunk Services Japanとの販売代理店契約に基づき、「Splunk Service Intelligence for SAP Solutions(以下、Splunk)」を7月15日より提供開始した。
2027年末に「SAP ERP 6.0(ECC 6.0)」のメインストリームサポート終了が迫る中、日立ソリューションズはSplunkを活用し、既存のSAPシステムから「SAP S/4HANA」へのシステム移行対応をトータルに支援するとしている。

Splunkは、SAP S/4HANAのシステム全体を、周辺システムやネットワークも含めて移行中も監視することで、業務全体を可視化し、障害の予兆検知や迅速な復旧を支援するものだという。クラウドへの移行が複雑かつ長期となるERPシステムの稼働状況をAIが学習し、障害となる閾値を設定し、常時監視することで、オブザーバビリティ(可観測性)を実現するとのことだ。ダッシュボードで障害状況の詳細も把握でき、復旧時間の短縮と、業務全体の安定と効率化にも貢献するという。
日立ソリューションズはSplunkにより、ERPのスムーズなクラウドマイグレーションと、移行中から移行後に至るまでのシステムの全体監視と安定稼働に貢献すると述べている。
Splunk Service Intelligence for SAP Solutionsの特徴
- SAP S/4HANAのシステム全体を、周辺システムやネットワークも含めて監視。通常時のシステム稼働状況をAIが学習し、パフォーマンスの低下など障害の予兆や異常を検知した際は速やかに通知
- 稼働状況をダッシュボードで分かりやすく可視化し、異常を検知したプロセスやシステムを特定。ERPシステムに関わる関係者での迅速な情報共有ができ、復旧作業時間の短縮を実現
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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