AcompanyとKDDIは、7月16日、顧客の個人情報・位置情報を含むビッグデータを、より安全かつ高度に活用するための技術の開発と提供に向けて提携すると発表した。

同提携を通じ、両社は複数企業間での秘匿化されたデータ連携の進展と安心・安全なAI技術の活用に取り組んでいくという。提携内容は次のとおり。
1.データ活用における安全性向上のためのプライバシー保護技術の開発
秘密計算を中心としたセキュリティ技術とプライバシーおよびAIガバナンスに専門性を持つAcompanyと、通信や金融など様々なサービスにひも付くビッグデータとAIモデル開発力を有するKDDIが協働することで、より安全にデータを活用するプライバシー保護技術の開発と、それらを活用したAIや大規模言語モデル(LLM)の構築を目指すという。
複数の企業間での安全なデータ活用を求める国内外の企業に対し、秘匿化されたデータ連携技術を提供することで幅広い課題解決や価値創造を支援するとのことだ。
2.プライバシーガバナンス強化と浸透に向けた取り組み
AI技術の急速な進展にともない、プライバシー保護の潮流やユースケース調査に基づく適正対応が不可欠であることから、Acompanyのプライバシーガバナンスの専門性を取り入れ、KDDIグループ全体でプライバシー保護のさらなるガバナンス強化を進めるという。
また、Acompanyが事務局を務めるプライバシーテック協会の活動を通じ、プライバシーテックがもたらす利点を広く普及し、安心・安全にデータが利用される未来社会の実現に貢献していくとしている。
【関連記事】
・中外製薬、Salesforce導入で顧客価値最大化へ EinsteinやAgentforceも検討
・パナソニック、AIがVoCデータ活用を自動化する「RightVoC by KARTE」の実証実験開始
・日鉄ソリューションズ、不正アクセスにより一部個人情報漏洩か ネットワーク機器へのゼロデイ攻撃が原因
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア