電通総研は、小松製作所(以下、コマツ)が、経費精算システム「Ci*X Expense(サイクロス エクスペンス)」、汎用ワークフローシステム「Ci*X Workflow(サイクロス ワークフロー)」、自動仕訳システム「Ci*X Journalizer(サイクロス ジャーナライザー)」の3製品を採用したと発表した。

コマツは、基幹システム刷新によるグループ全体での最適な統合環境の構築に取り組んでおり、その一環として、経費精算システムおよびワークフローシステムの刷新を実施。同システムは、コマツの国内グループ14社、従業員約2万8000名が利用するもので、2026年5月に本稼働する予定だとしている。
「Ci*X」シリーズ採用のポイント
- 経費精算システムとワークフローシステムをワンプラットフォームで提供:経費精算とワークフローを従前は別々のシステムで利用していたが、Ci*X Expense、Ci*X Workflowを採用することで、Ci*Xシリーズとしてワンプラットフォームで運用できる点が評価されたという。これにより、ユーザーやシステム管理者は別々のシステム操作を覚える必要がなく、誤入力によるミスを軽減することに加え、申請フローの作成やマスタの設定などメンテナンス性の向上も実現するとのことだ
- Ci*X JournalizerによるERPシステムとの連携:Ci*X Journalizerを活用することで、システム間の連携を実現可能。経費精算システムと連携する周辺システムのデータ構造やマスタ設定に変更があった場合でも対応できる点が評価されたという
- クラウドサービス「Ci*X PAS」の活用でインフラ構築・運用負荷を軽減:今回システムを構築した「Ci*X PAS(サイクロス パス)」は、電通総研が提供するクラウドサービスです。セキュアかつ堅牢なプライベートクラウドで、インフラ基盤の構築からアプリケーションの運用までワンストップで支援。シングルテナント型のため、バージョンアップのタイミングを自社に合わせて行える点が採用のポイントになったとしている
- 申請数に依存しない料金体系:Ci*Xシリーズは、申請数に依存しない、利用ユーザー数に応じた料金体系を採用しているという。申請数の上限なく申請可能なため、あらかじめランニングコストを試算でき、従前のシステムに比べコストを低減できる点も評価のポイントであるとのことだ
- 電通総研の一気通貫したサポート体制:電通総研のコンサルタントが同社の要件把握と導入支援を行い、導入後も一定期間、安定稼働に向け支援する一貫したサポート体制が評価されという
【関連記事】
・ユアテック、Sansanの「Bill One請求書受領」を導入 年間約4万時間の業務を削減
・約8割が生成AIをバックオフィス業務で活用している 今後「拡大予定」は約9割──エイトレッド調査
・IIJ、データ活用未着手の企業に向け、計画からIT基盤構築・運用まで支援するソリューション提供
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア