エイトレッドは、バックオフィス業務に携わりDX推進を行っている人を対象に、バックオフィス業務におけるAI活用に関する実態調査を実施した。
現在のバックオフィス業務の課題、「特定の人しかわからない業務がある」が約6割
現在のバックオフィス業務で課題に感じていることは何か質問したところ、「特定の人しかわからない業務がある」が57.3%で最も多く、次いで「デジタル化されていない業務に時間がかかる」が47.3%、「複数システムでデータがバラバラに分散している」が43.6%になったという。
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生成AIで自動化したいバックオフィス業務は「文書の確認・校正・チェック」
現在のバックオフィス業務において、生成AIを使って自動化・効率化したい業務は何か聞いたところ、「文書の確認・校正・チェック」が56.4%で最多となり、次いで「データ集計・分析」が53.6%、「データ入力・転記」が51.8%と続いた。
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情報収集における生成AIツールの活用状況、「多くの情報収集で活用している」が4割以上
情報収集においてChatGPTやGeminiなどの生成AIツールをどのくらい活用しているか聞くと、「ほぼすべての情報収集において活用している」が7.3%、「多くの情報収集で活用している」が40.9%と、半数近くが積極的に活用していることがわかったという。
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約8割が、現在のバックオフィス業務で生成AIツールを活用
現在のバックオフィス業務で生成AIツールを活用しているか質問すると、「ほぼすべての業務に生成AIを活用している」が6.4%、「多くの業務で活用している」が40.9%、「一部の業務で活用している」が29.1%と、約8割が活用していることが明らかになったとしている。
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生成AIツール導入で効果を実感した業務、第1位「文書の確認・校正・チェック」
Q4で「ほぼすべての業務で活用している」「多くの業務で活用している」「一部の業務で活用している」と回答した人に、生成AIツール導入で効果を実感した業務を聞いたところ、「文書の確認・校正・チェック」が69.0%、「データ入力・転記」が53.6%、「データ集計・分析」が52.4%と続いた。
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生成AIツールを活用していくうえでの課題、約7割が「期待する結果を得るための質問の仕方が難しい」
Q4で「ほぼすべての業務で活用している」「多くの業務で活用している」「一部の業務で活用している」と回答した人に、生成AIツールを活用していくうえでの課題を聞くと、「期待する結果を得るための質問の仕方が難しい」が66.7%で最多となり、次いで「生成内容の確認に時間がかかる」が48.8%、「使い方や研修が不足している」が32.1%という結果になったという。
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生成AIツールを導入していない理由は、「セキュリティ・機密情報漏えいのリスク」など
Q4で「ほとんど活用していない」「まったく活用していない」と回答した人に対し、生成AIツールを導入していない理由を聞いたところ、「セキュリティ・機密情報漏えいのリスク」が44.0%で最も多く、次いで「生成AIの回答精度への不安」が44.0%、「経営層の理解不足」が28.0%と続いた。
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今後の業務への生成AI活用については、約9割が「拡大予定」
Q4で「ほぼすべての業務で活用している」「多くの業務で活用している」「一部の業務で活用している」と回答した人に、今後、業務への生成AI活用をどの程度拡大していく予定か質問したところ、「大幅に拡大する予定」が20.2%、「ある程度拡大する予定」が67.9%と、約9割が拡大予定だとわかったとしている。
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生成AIツールの導入により削減できた時間は、半数以上が「他部署との連携強化」に活用したい意向
生成AIツールの導入により削減できた時間を、どのような業務に活用したいと思うか質問すると、「他部署との連携強化」が52.7%、「業務プロセス改善・最適化」が50.0%、「新しいスキル習得・学習時間」が41.8%と続いた。
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これからの理想的なバックオフィスの働き方について、50.9%が「人間は戦略的・創造的業務に集中」と回答
自身が考える「これからの理想的なバックオフィスの働き方」を聞いたところ、「人間は戦略的・創造的業務に集中」が50.9%で最も多く、次いで「リモートワークなど柔軟な働き方が定着している」が46.4%、「スキルアップに取り組める」が42.7%という回答になったとしている。
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調査概要
- 調査名称:バックオフィス業務におけるAI活用に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2025年7月17〜18日
- 有効回答:バックオフィス業務に携わりDX推進を行っている人 110名
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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