SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Security Online Day 2026 Spring

2026年3月 オンライン開催予定

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2025年夏号(EnterpriseZine Press 2025 Summer)特集「“老舗”の中小企業がDX推進できたワケ──有識者・実践者から学ぶトップリーダーの覚悟」

特集:年末特別インタビュー

【特集】激動の「AIエージェント元年」にデータと向き合い続けた6名に聞く、1年の振り返りと来年の展望

2025年末特別インタビュー:「DB Online」編

 生成AIがビジネスで本格的に活用されるようになったかと思えば、新たなAIエージェントが各社から続々と登場し、AIを取り巻く環境が変わり続けた2025年。その盛り上がりと同時に、AIの根幹として重要性が再認識されつつあるのが「データ」です。企業内のデータをこれまで以上に“深く”活用し、真の意味で変革を成し遂げていくためには、AIのためのデータ環境を整えていくことが欠かせません。そこで今回は、年末特別企画として、2025年を通して「データ」と正面から向き合い、データ活用の最前線を走り続けてきた6名のリーダーに、2025年の振り返りと2026年の展望についてメールインタビューを実施。彼らは2025年をどう捉え、2026年に向けて何を見据えているのでしょうか。

以下、6名の方にコメントをいただきました(氏名・五十音順)。
Snowflake 社長執行役員 浮田竜路氏、デル・テクノロジーズ 代表取締役社長 グレンジャー ウォリス(Grainger Wallis)氏、データブリックス・ジャパン 代表取締役社長 笹俊文氏、東京海上ホールディングス 専務執行役員 グループCDO/AIガバナンス協会 代表理事 生田目雅史氏、ミック氏、SOMPOホールディングス 執行役員常務 グループChief Data Officer(CDaO)兼  損害保険ジャパン 執行役員/AIセーフティ・インスティテュート 所長 村上明子氏

AIの中核データプラットフォームに。質・セキュリティ向上を牽引(Snowflake 浮田竜路氏)

2025年の振り返り、2026年の展望

 2025年、生成AIは「試す段階」から「動かして成果を出す段階」へと確実な移行を遂げ、企業活動のあらゆる領域に浸透しました。多くの組織が実証段階を越えて本格的な実装に歩を進める一方で、AIの安全かつ持続的な運用といった“実装後の課題”に注目が集まっています。

 Snowflakeにとってこの一年は、AIとデータの融合をさらに加速させた年となりました。顧客のクエリに生成AIを直接組み込む「Cortex AI Functions」や、企業向けインテリジェンスエージェント「Snowflake Intelligence」の一般提供を開始し、「簡単、効率的、信頼性の高いエンタープライズAI」の実現に向けた取り組みを強化。また、Snowflake内のAI-readyなデータとAIエージェントを接続するためのマネージドMCPサーバー(パブリックプレビュー)を発表しました。ガバナンスの領域では、「Snowflake Horizon カタログ」の大幅な強化や、データ相互運用性を高める「Snowflake Openflow」を新たに発表。企業がAIを全社レベルの業務基盤として活用する“エンタープライズAI”の潮流の中核データプラットフォームとしての役割を一層強めています。

Snowflake合同会社
社長執行役員
浮田竜路氏

2021年よりSnowflake日本法人にて執行役員 第二営業統括本部長を務め、エンタープライズ向けセールスチームを統括。Snowflake入社以前は、アドビ株式会社にてデジタルエクスペリエンス営業本部の常務執行役員を歴任。さらに、EMCおよびVCE株式会社などで数々の要職を務め、IT業界における多岐にわたる分野でリーダーシップを発揮。データとAIの活用を通じて日本企業のビジネス変革を支援すべく、2025年8月より現職。

 2026年は、AI Readyから“AI実装”へと本格移行する年であり、データの集約、質の向上、そしてセキュリティ・ガバナンスが成功の鍵となります。AIは単なる話題から事業価値を語る存在へ進化し、SnowflakeはAIとデータで経営を再定義し、日本の産業競争力をもう一段引き上げます。「データ戦略なくしてAI戦略なし」。Snowflakeは、企業・自治体・パートナーの皆様とともに持続的な価値創出と成長を牽引してまいります。

インフラからエンタープライズAIまで、「導入の定着」を後押し(デル・テクノロジーズ グレンジャー ウォリス氏)

2025年の振り返り、2026年の展望

 2025年の日本のIT市場は、AIへの大規模投資により非常にダイナミックな動きを見せました。生成AIや高度なデータ活用の需要が急速に高まり、企業は競争力強化のためIT投資を増加させています。

 8月の就任以来、最優先事項はお客様のビジネス課題を理解することでした。多くの方々と意見交換を行い、得られた洞察を基に生産性向上や業務効率化を支援するソリューションを提供していきます。変化のスピードは厳しいものですが、迅速に対応できる体制を整えています。

 最も成功した分野の一つはAI関連です。「Dell AI Factory」は、AI導入を加速させる基盤として高い評価を獲得しました。エンタープライズAI領域では、当社のサーバー製品やストレージ製品が、各種調査でも信頼性と性能の両面で高い評価を受けています。

デル・テクノロジーズ株式会社
代表取締役社長
グレンジャー ウォリス(Grainger Wallis)氏

2025年8月日本法人社長に就任。お客様のデジタル基盤刷新と先端技術活用を支援し、変化を先取りする成長を共に実現します。グローバルの知見と地域の強みを融合し、お客様の変革を牽引するパートナーを目指します。

 2025年に実施したデル・テクノロジーズ独自の調査によると、日本は生成AI導入に慎重な姿勢を示す一方、成熟度は前年から大きく進展し、導入が「定着段階」に達した企業が増加しています。AIを支えるITインフラのモダナイゼーションも加速し、クラウド最適化やセキュリティ強化が不可欠です。当社製品を活用したビジネス変革事例も多数あり、このトレンドは2026年にさらに加速すると見込まれます。

 2025年8月には2つのチームを統合し、パートナー様へのサポート体制を強化しました。PCリフレッシュからエンタープライズAI導入まで、信頼できるパートナーとして価値を提供する準備が整っています。

次のページ
ドメイン特化型自律AIへの移行が鍵。「データからAIへ」支援広げる(データブリックス・ジャパン 笹俊文氏)

この記事は参考になりましたか?


広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
特集:年末特別インタビュー連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/23273 2025/12/25 08:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング