Sansanは、ユアテックにおける、クラウド請求書受領サービス「Bill One請求書受領」(以下、Bill One)の活用事例と成果を発表した。
ユアテックでは請求書や領収書など、年間22万件以上の証憑を受領しているが、その大半が紙だったという。2023年にBill Oneを国内約80拠点で導入し、請求書のデータ化と、自社の会計システムにひも付ける請求書のデータ管理基盤として活用しているとのことだ。
請求書業務フローのペーパーレス化により、年間約4万時間の業務を削減
Bill Oneでは、取引先から届く紙の請求書を代理受領し99.9%の精度(Sansanが規定する条件を満たした場合のデータ化精度)でデータ化するとともに、クラウド上へアップロードするという。アップロードされた請求書は、オンライン上で確認・承認作業ができるほか、インボイス制度や電子帳簿保存法といった法制度にも自動で対応することが可能。ユアテックは請求書処理をペーパーレス化し、年間約4万時間の工数を削減したとのことだ。
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営業所におけるBill One導入前後の請求書業務フローイメージ
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年間22万件以上の証憑を一元管理しガバナンスを強化
Bill Oneでは、請求書のみならず領収書などの紙の証憑もオンラインにアップロードして保管可能。ユアテックは、請求書と合わせて年間22万件以上の証憑をBill One上で一元管理することで、必要な証憑をすぐに検索できるようになり、監査などへの対応がスムーズになったとしている。また、請求書の処理においては、営業所担当者の受領・処理状況をBill One上で経理担当者も把握が可能。そのため、営業所の担当者が未処理の請求書を抱えている場合には、Bill Oneから自動で送付される通知メールに加え、経理担当者も請求書の処理を促すことで、会計計上・支払遅延のリスクを低減したという。

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