Cohesityは、日本ヒューレット・パッカード(HPE)とともに、武蔵野赤十字病院におけるサイバーレジリエンスと事業継続計画(BCP)強化の取り組みを支援したと発表した。
同院では、複数のデータ保護ソリューションを比較検討し、最終的にHPE ProLiantサーバー上に構築したCohesity DataProtectを導入。同院は現在、Cohesityを用いて100TB超の患者データや運用システムを統合的にバックアップし、27部門・80台以上のサーバーを対象に、電子カルテ、医事会計、ラボ、調剤、イメージングシステムなど、病院運営の基盤を広範にカバーしているという。
Cohesityの導入により、同院では毎年実施するサイバー攻撃を想定したBCP訓練において、容量500GBのデータ復旧を20秒で実現。システム全体の復旧作業時間も約15分に短縮され、万一の際にも診療業務を迅速に再開できる体制が整ったとしている。また、Cohesityの直感的な管理インターフェースにより、IT部門のスタッフがベンダーに依存せず、自らの手でデータリストアを実行可能になったという。これにより、サイバー攻撃やシステム障害発生時の対応スピードと現場の自律性が向上しているとした。加えて、重複排除と圧縮の効果により、バックアップデータの容量要件を最大70%削減。ストレージリソースの効率化とコスト削減にもつながっているという。
武蔵野赤十字病院は今後、次世代EMRシステムのバックアップ基盤としての活用を進めるとともに、Cohesityを使ったデータのクラウドアーカイブや、他の赤十字病院とのデータ共有の取り組みも視野に入れているとのことだ。
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