第一フロンティア生命保険(第一フロンティア生命)は、池田泉州銀行、NTTデータ、T&Dフィナンシャル生命保険と連携し、銀行窓口での保険販売時において「契約締結前交付書面(契約概要/注意喚起情報)」の電子交付を可能とする募集フローの取り扱いを開始すると発表した。
同募集フローは9月8日より池田泉州銀行にて導入され、同行は同取り組みを銀行窓口での保険販売(対面募集)で初めて実施する金融機関だという。これにより、保険募集手続きのペーパーレス化が進み、銀行の保険募集担当者の業務効率向上および顧客体験の向上が期待されるとしている。
同募集フローは、銀行窓口での保険販売業務において、これまで書面交付していた「契約締結前交付書面(契約概要/注意喚起情報)」をタブレット端末上での手続きにより、電子的に顧客に交付するもの。これにより、銀行の保険募集担当者は提案から契約申込までのすべての手続きを、タブレット端末1台で完結できるという。
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また、銀行の保険募集担当者による書面の事前準備・携行負荷、商品改定などにともなう書面差し替えの作業の削減が可能となり、提案活動時間の拡大が見込めるとしている。加えて、電子交付により、交付漏れ・差し替え漏れといったリスクの低減にも寄与するという。池田泉州銀行では、同サービスの導入により、書面の事前準備・差し替え等の業務が年間約3,900時間削減するなどの成果を見込んでいるとのことだ。
顧客にとっては「契約締結前交付書面(契約概要/注意喚起情報)」をスマートフォンなどからいつでも閲覧できるようになることで、書類紛失のリスクや保管の負担軽減など利便性向上が実現するという。保険会社では印刷・配送削減によるコストメリットが生まれ、その効果を新たな顧客サービスの企画や品質向上施策に充てることで、サービス向上に努めるとしている。
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