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ヘッドウォータース、「自律思考型フィジカルAIソリューション」で次世代フィジカルAI市場に参入

 ヘッドウォータースは、同社のAIエージェント技術「Agentic RAG(エージェント型検索拡張生成)」を核とした次世代フィジカルAI市場への本格参入を発表した。

 従来のロボットが苦手としてきた「現場で自ら考える力」や「予期せぬトラブルへの柔軟な対応力」をAIに持たせる、「自律思考型フィジカルAIソリューション」を市場に展開するとしている。

 同社は、デジタルツイン、マルチモーダルAI、エッジ、クラウドの全技術領域に精通するベンダーとして、車載エージェントやソーシャルロボットによる実績を結集し、産業現場における「自律駆動型フィジカルAI」を目指すと述べている。

ソリューションの特徴:4つの差別化ケイパビリティ

 フィジカルAI市場への参入にあたり、同社のAIエージェント技術とフィジカルAI実装力が提供する主要な差別化要素は以下のとおりだという。

1. ナレッジグラフによる高度な判断力と「現場の常識」

 同社が実績を持つGraph RAG(グラフ構造を活用した検索拡張生成)技術は、知識を「物事の関係性」で理解する仕組みを提供し、AIによる複雑な因果関係や現場常識に基づく高度な推論を可能にするという。これにより、人間のように状況全体を把握し、最適な動作計画を自律的に導き出す開発を推進するとのことだ。

2. マルチモーダルAIとVLM・SLMで実現する自律性

 同社が車載エージェントで培ったVLM(視覚言語モデル)と、ソーシャルロボットでの生成AI活用で実績のあるSLM(小型言語モデル)のノウハウを統合しているという。

 これは、視覚(カメラ)や音声、テキストといった複数の情報を統合理解するマルチモーダルAI技術を核としており、SLMをエッジデバイスで動かしリアルタイム性を確保しつつ、マイクロソフトのクラウド環境を活用して大規模な知識学習を行うことで、エッジとクラウドを最適に連携させた真の自律稼働を目指すとしている。

3. デジタルツインを活用した高信頼性のAIエージェント訓練

 同社のデジタルツイン構築ノウハウを、NVIDIA Omniverseなどの訓練基盤に統合。これにより、AIエージェントを仮想空間で安全かつ徹底的にシミュレーションし、国内の製造業グループとの取引で培ったAMRや自動運転に関する最先端の移動体AIノウハウを統合することで、実運用における高信頼性を実現するとのことだ。

4. RAGによるハルシネーション抑制と、Agentic Work Flowの実行精度99%達成

 Agentic RAGは、動作実行前に企業の正式なマニュアルや設計図をリアルタイムで照合・確認し、AIの誤動作(ハルシネーション)を抑制するという。

 また、Agentic Work Flowは、複雑なタスクにおける実行精度の99%達成を実現しており、このコア技術の数値的な信頼性がフィジカルAIの安全性を裏付けるとのことだ。サービスロボティクス黎明期からの実績が、この安全性と堅牢性を確固たるものにしていると同社は述べている。

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