フューチャーは、独自に開発した脆弱性情報の全自動スキャンツール「Vuls」をオープンソースとして2016年4月1日に無償で公開した。「Vuls」は世界中のシステム管理者から注目され、半年後の10月1日には3,000万を超えるプロジェクトの中で「GitHub Trending」第1位を獲得した。
今回提供を開始する「FutureVuls」は、エンタープライズのユーザー向けに、管理対象サーバ群のセキュリティ管理をさらに強化したクラウド型サービスになる。数百から数千のサーバ群を保守・運用してきた経験にもとづく知見とノウハウを強みに、標的型サイバー攻撃リスクの低減と運用負荷の大幅な軽減を強力に支援するという。
サービスの主な特徴は次のとおり。
・膨大な保安上の欠陥情報を全自動でリアルタイムに収集・検知
日々発見される膨大な保安上の欠陥情報を全自動でリアルタイムに収集・検知し、これらを手動で管理する負荷を大きく低減させる。
・広範で高精度の脆弱性情報を統合管理
LinuxサーバとWindowsサーバを対象に広範で精度の高い脆弱性情報を統合的に管理し、脆弱性リスクの検知から解決までの品質とスピードを向上させる。
・当該サーバの特定と影響調査の負荷軽減
新たに発見された脆弱性が管理対象サーバ群のどのサーバに該当するかまで自動的に特定し、システムへの影響調査にかかる負荷を大幅に軽減。
・いち早く対応すべき優先度の高い脆弱性の提示
脆弱性の内容や深刻度からサイバー攻撃リスクを自動算出し、脆弱性の優先順位付けをしてグラフィカルに表示。これによりシステム管理者は具体的な対策の検討やパッチの検証に注力できる。