コンカーは、スマートフォン決済サービスを運営するPayPayとの連携を、1月29日に発表した。PayPayと連携したサービスの提供開始は、4月以降を予定している。
今回のPayPayとの連携は、コンカーが掲げるビジネスパーソンの利便性と生産性の向上、企業ガバナンスの強化を目指す「ビジネスキャッシュレス構想」に基づくもの。その一環として、コンカーは外部サービスとのAPI連携によって経費支払・管理に係る一連のプロセスを効率化する「SAP Concur App Center」のサービス拡充を進めている。
4月以降に「SAP Concur App Center」の新サービスとして、スマートフォン決済アプリ「PayPay」と、コンカーが提供する経費精算・管理クラウド「Concur Expense」との連携サービス提供が開始され、2020年中にソフトバンク、ヤフーなどが導入を予定している。
同連携サービスでは、「Concur Expense」ユーザーが「PayPay」で経費を支払った場合、これまで紙の領収書を元に入力する必要があった経費データを、「PayPay」アプリ上から「Concur Expense」へ直接転送して、そのまま経費精算を行えるようになる。
なお、2019年12月12日に発表された「令和2年度与党税制改正大綱」では、クレジットカードや交通系ICカード、QRコード決済といったキャッシュレス決済における利用明細データを、一定の条件下で紙の領収書の代わりとして認める方針が発表された。今後の税制改正でこの方針が現実化すれば、「PayPay」の利用明細データを「Concur Expense」に連携した場合は、紙の領収書の受領が不要となるため、ペーパーレス化および経費精算業務負荷の軽減が期待される。