日本オラクルは、Propre Japanが「Oracle Autonomous Transaction Processing」を導入し、世界17か国が対象の不動産ビッグデータプラットフォームを刷新したと発表した。
Propre Japanが提供している不動産ビッグデータプラットフォームでは、3月時点で1日あたり約1600万件の不動産データレコードを収集している。同社では、広さなどの不動産自体の特徴、近隣の病院など周辺地理の特徴、住みやすさや各種投資指標など独自の視点による情報といった、約3万の特徴情報をそれぞれの不動産に紐付けして整理している。
国境を越えた不動産市場データの用途は幅広く、世界中の不動産からの最適な物件の検索や、所有する物件のメンテナンスを効率的に行うために活用されている。同社は、2020年中に対象の30か国への拡大を計画する。
今回の、Propre Japanにおける「Oracle Autonomous Transaction Processing」の導入は、こうした事業拡大にともなって見込まれる、最大3倍のデータ増加に対応すべく行われたもの。「Oracle Autonomous Transaction Processing」の検証では、負荷のかかる処理で期待以上の性能が得られたこと、チューニングが自動で実施され、継続的な手動でのパフォーマンスチューニングが不要なことが評価された。そこで2019年10月からプラットフォームを構築、データ移行を行い、11月に稼働を開始した。
同社は、日本オラクルのコンサルティング部門が提供する初期構築支援サービス「Rapid Start Service」をあわせて採用。本番環境への円滑なデータ移行とともに、Q&A作成や運用レクチャーの支援によって、1か月での構築および導入展開を実現している。