米Citrixと米Microsoftは、企業のクラウドへの移行、デジタルワークスペースと仮想デスクトップの導入などの加速を支援すべく、提携することを7月14日(現地時間)に発表した。
今回の両社の提携は、複数年度にわたるものとなる。人々がどこにいて、どのデバイスを使用しても仕事が行えるよう、MicrosoftはCitrix Workspaceを優先されたデジタルワークスペースソリューションとして選択し、Citrixは既存のオンプレミスの顧客のクラウド化に、Microsoft Azureを優先されたクラウドプラットフォームとして選択することが定められている。
両社は、オンプレミスでCitrix仮想アプリケーションとデスクトップを使用するユーザーに対して、Microsoft Azureへの移行を簡素かつ高速で実現するために、両社が共同開発したツールとサービスを提供する。Azure Marketplace経由の直販部門およびチャンネルパートナーなどの強力なコミュニティを通じて、Citrix Workspace、Citrix SD-WAN、Microsoft Azure、Microsoft 365で構成されるソリューションを含む、共同の製品ロードマップを開発した。
ほかにもMicrosoftは、オンプレミス環境でCitrixソリューションを使用するユーザーに、Microsoft Azureへの移行を促すべく、Citrix Cloudに関わる販売活動を主導する。
今回の合意の一環として、両社はアプリケーションワークロードのMicrosoft Azureへの移行を簡素化・迅速化し、Windows Virtual Desktopsのパフォーマンスを向上すべく、両社が連携したロードマップの開発を行う。Citrix Virtual Apps and Desktops、Citrix Managed Desktops、Windows Virtual Desktopsを組み合わせることで、ユーザーがすべてのアプリケーションワークロードをMicrosoft Azure上で実行し、どの機器やプラットフォームからもWindowsベースのアプリケーションにアクセスできる、シームレスな手段が実現する。
Citrixは、Microsoftを中心としたCitrix Workspace構築にも投資し、Windows Virtual DesktopとMicrosoft Teamsを含むMicrosoft 365のパフォーマンス、機能、およびマイクロアプリケーションを最適化する高度な統合を進める。さらに、イノベーションの加速と生産性の向上を目的に、自社の業務全体にわたってMicrosoft AzureとMicrosoft 365を使用する。