NTTコミュニケーションズは、シスコシステムズとVMwareの製品を活用したSoftware-Defined WAN(SD-WAN)ソリューション「Managed SDx」の提供を、7月29日に開始した。同製品は、それぞれの企業のニーズに応じて最適なカスタマイズが可能となっている。
「Managed SDx」では、「Type-C」「Type-M」「Type-V」の3つのメニューを用意している。インターネット向け通信を分離してSaaSの利用を快適にするローカルブレイクアウトなどの基本機能に加えて、コントローラーによって集中管理ができる。また、SD-WANの設計・構築、コンサルティングを一元的に提供できる。
「Type-C」は、シスコのネットワーク製品「Cisco SD-WAN」を活用し、複雑なWAN制御やより高度なセキュリティ対策が実現できるSD-WANを提供する。種類やポリシーが異なるネットワークを制御する機能や、SaaSの利用に必要なアプリケーションファイアウォールやURLフィルタリングといった高度なセキュリティ対策を組み合わせることが可能。複雑なネットワークを有する企業に適している。
「Type-M」は、シスコのクラウド管理型ネットワーク製品「Cisco Meraki」を活用し、基本機能に特化したシンプルな運用が実現できるSD-WANを提供する。「Cisco Meraki」製の無線LANを導入していれば、集中管理が可能なので、不具合が生じた際にも早期に原因を特定できる。費用対効果に優れており、シンプルなネットワークをより多くの拠点に展開する企業に適している。
「Type-V」は、VMwareのネットワーク製品「VMware SD-WAN by VeloCloud」を活用し、より安定した通信が可能となるSD-WANを提供する。WANの制御に加えて、拠点間の通信で生じるエラーの補正や、複数の回線を束ねて疑似的に広帯域のネットワークを生成できるので、通信中に生じる乱れや途切れを抑えられる。SaaSへの接続品質を向上させ生産性向上を目的とする企業や、通信品質の安定しない海外拠点へのSD-WAN導入に適している。