Tableau Softwareは、8月28日、Tableau 2020.3の一般提供を発表した。
新バージョンでは、Tableau Prep Builderから直接、外部のデータベースへの出力および外部データベースの更新ができる機能が追加された。これにより、Tableauプラットフォームはより広範なデータ準備のニーズに対応できるようになる。また、組織内のさまざまなグループに製品ライセンスを付与する、Tableau管理者の作業を簡素化する新しいツールも含まれている。
Tableauを超えたデータ準備
Tableau Prep Builderでの新しいデータベースへの書き込み機能により、クリーニングされ準備されたデータを、Tableau Prep Builderからオンプレミスまたはクラウドベースのデータベースに保存し、そのデータを利用してTableauで分析できるようになった。データベースにデータを保存することで、そのデータベースに接続されたその他のアプリケーション(機械学習やデータマイニングアプリケーションなど)でも、クリーニングされた同じデータを利用することができる。
エンタープライズ管理のシンプル化
ライセンス管理やモバイルデバイス管理の強化など、Tableau管理者向けの新しいツールが導入されており、エンタープライズ全体に簡単かつ安全に分析プラットフォームを導入できる。管理者は、ユーザーのログイン前に役割を割り当てることで、これまで1回限りのTableauライセンスの発行や、組織のニーズの変更に合わせてライセンスを解除したり、ユーザー間でライセンスを切り替えたりするために費やしていた貴重な時間を節約できるという。
複雑な分析を簡単に実行
予測や空間データの結合などの複雑な分析を誰もが簡単に実行できるようになる新しい機能も追加されている。使い慣れた表計算プロセスに組み込まれた新しい予測モデリング機能により、サードパーティーの拡張機能や、RまたはPythonを使用した複雑なコーディングの必要性がなくなる。また、空間ファイルに関する新しいユニオン機能を使用すると、同じ管理レベル内の異なる地理的データを組み合わせたり、同じ場所からの特定の期間のデータを比較したりすることができるため、空間データをより簡単に分析できるようになる。
さらに、Tableau拡張ギャラリーへのコネクタ導入により、Tableauがネイティブでサポートしている以外のデータソースにアクセスすることが可能になる。さらに、ギャラリー内にあるサードパーティーのコネクタに加えて、SAP HANAへのネイティブコネクタも改善され、HANAのテーブル関数への接続機能が含まれている。