OpenText(以下、オープンテキスト)は10月09日、フォレスター・リサーチが実施したレポート「Hybrid Cloud Enables Agile Content Management and Collaboration」に関する考察を発表した。
同調査によると、今日のデジタルトランスフォーメーションにおいて、コンテンツ管理業務のクラウドへの移行は引続き不可欠であるとまとめられている。しかし、クラウド型とオンプレミス型を合わせたハイブリッド・インフラストラクチャには、複数の選択肢による柔軟性の向上、販売からサービス提供まで一連のサイクルの効率化、コラボレーションの促進、また顧客満足度の改善などを含めた複数の利点があるとも指摘されているという。
本調査の主な結果は以下の通り
- 最新のコンテンツ管理手法により、デジタルトランスフォーメーションが前進:76%の企業は、デジタルビジネスを推進する上で、コンテンツ管理機能の向上は非常に重要であると回答
- 今後のコンテンツ戦略にクラウドは不可欠:コンテンツの保存、管理、コラボレーションに関してクラウドを導入している企業は、オンプレミスで運用している企業に比べて、顧客満足度(72% 対 25%)、セキュリティ(70% 対 16%)、ユーザビリティ(64% 対 16%)の分野で、高い成果を報告している(上記カッコ内はクラウド導入企業とオンプレミス導入企業の対比)
- 移行が滞っている企業は、市場競争に取り残されるリスクがある:オンプレミスのみでコンテンツを管理する企業のうちの64%は、市場競争において不利な状況に直面していると指摘されており、51%の企業は、顧客が抱くセルフサービス化に対する要望や期待への対応が課題となっている
- ハイブリッドクラウドは、クラウド内コンテンツへの段階的なアプローチを実現:クラウドのみで運用している企業と同様、ハイブリッドアプローチを採用した企業も、柔軟性の向上(70%)、販売サイクルとサービスサイクルの短縮(73%対 58%)、コラボレーションの向上(67%)、顧客満足度の向上(80%)の利点を報告している
さらに本調査では、コンテンツ管理製品の最新化に関心の高い企業は、コラボレーション(52%)、セキュリティ(51%)、生産性(43%)の各分野の向上を期待していることが分かったとしている。