C3.ai、マイクロソフト、Adobe(以下、アドビ)は米現地時間10月26日、Microsoft Dynamics 365を搭載した新たなソリューション「C3 AI CRM」を発表した。
今回の発表に伴い、3社は以下に合意した。
- マイクロソフトのMicrosoft Dynamics 365とアドビのAdobe Experience Cloud(Adobe Experience Platformを含む)、C3.aiが持つ業界固有のデータモデル、コネクター、AIモデルを統合し、各業界に最適化されたAIを活用したCRMソリューションを統合型スイートとして、共同で市場進出に取り組むこと
- AIを活用した業界特化型CRMソリューションの販売にあたって、代理店や業界パートナーだけでなく、業界をまたぐ全世界の企業を対象とした専任の営業チームを設けること
- 金融サービス、石油・ガス、公益事業、製造業、通信、公共部門、ヘルスケア、防衛、インテリジェンス、自動車、航空宇宙などの業種別市場を本ソリューションの初期のターゲットとすること
- カスタマーサクセスへのコミットメントの一環として、本ソリューションのグローバルでのマーケティングに共同で取り組むこと
C3 AI CRMは、AIファーストアーキテクチャで構築された、世界初となるAI駆動の業界特化型CRMだとしている。企業内外の複数のソースから収集された膨大な構造化データと非構造化データを集約し、連携されたイメージに統合することで、収益サプライチェーン全体にわたって予測的なインサイトをリアルタイムで提供するという。
また、本ソリューションには、各業界に特化したAIを活用したワークフローが組み込まれているため、企業は以下のような支援を受けることができるとしている。
- 収益の正確な予測
- 製品需要の正確な予測
- 顧客の解約を特定、削減
- 高品質の見込み客を特定
- 次善のオファー、次善の製品の提示
- AIを活用したセグメンテーション、マーケティング、ターゲティング
C3 AI CRMを使えば、企業は自社のリアルタイム顧客プロファイルを利用し、チャネル横断でジャーニーオーケストレーションを実行することができる。また、業界最先端のCRM機能を、Azure、Microsoft 365、Microsoft Power Platformで構成される統合エコシステムと併せて活用することが可能になるとしている。