NTTデータは、11月02日、2021年3月期の第2四半期決算短信を発表した。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、北米・EMEA・中南米の現地法人・ソリューションを中心に業績ではマイナス影響を及ぼしている。一方で、通期業績予想に向けては着実な進捗を見せているとした。
前期比増減の概要
- 受注高は、前期に獲得した大型案件の反動減等により減少
- 売上高は、受注残高からの安定的な売り上げ等により前年並みを確保
- 営業利益は、事業構造改革費用の増加等はあるものの、不採算案件の抑制等により前年並み
また、新型コロナウイルス感染症による影響については、8月の業績予想公表段階で想定していたよりマイナス影響は少なく、既存ビジネスおよびデジタル関連案件を中心として堅調に推移しているとしている。ただし、欧州での感染再拡大の見受けられるため各地域経済、企業活動に対する影響を注視していくという。
上期の主な取り組み
- 貿易情報連携プラットフォーム「Trade Waltz」の運営会社を設立。ブロックチェーン技術を活用した貿易事務の効率化や、業界を横断した貿易データの電子化を目指すとしている
- Snowflakeと資本業務提携を実施。AI・データ活用領域の既存サービスとの連携を通じて、DXの加速を支援するプログラムを強化するという
NTTデータは、社会全体のデジタルトランスフォーメーションに貢献するため「ソーシャルデザイン推進室」を新設。公共分野に限らず業界を超えて、全社的な取り組みを加速させることでデジタル社会の実現を目指しているとした。