2月4日、NTTデータは、2021年3月期第3四半期決算を報告した。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響はあるものの、全社が通期業績予想見込みを達成する見通しだとしている。また、受注高は国内案件獲得による増加はあるものの、前期に獲得した大型案件の反動減などにより前年並みとなった。
売上高は、主に国内事業の規模拡大により増収。営業利益は、不採算案件の抑制および増収などにより増益としている。
受注高の状況
- 公共・社会基盤:前期に獲得した大型案件の反動減などにより上期に減少がみられるも、中央府省向け案件の獲得により増加
- 金融:上期に引き続き、銀行関係案件の獲得により増加
- 法人・ソリューション:新型コロナウイルス感染症によるマイナス影響が表れるも、流通・サービス業向け案件の獲得により増加
- 北米:新型コロナウイルス感染症の影響で減少
- EMEA・中南米:一部地域で回復傾向は見られたが減少
営業利益
- 公共・社会基盤:増収および前期に発生した不採算案件の抑制により増益
- 金融:前期に発生した不採算案件の抑制により増益
- 法人・ソリューション:新型コロナウイルス感染症の影響を受け、売上高販管費率の悪化により減益
- 北米:増収による増益はあるものの、新型コロナウイルス感染症の影響や事業構造改革に伴う費用増などで減益
- EMEA・中南米:新型コロナウイルス感染症の影響による減益がある一方で、事業構造改革の効果および費用減などにより増益
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