米現地時間2月4日、Cloudianは、VMwareの顧客がCloudianのS3対応オブジェクトストレージソフトウェアをVMware Cloud Foundation with VMware Tanzuで利用できるようになることを発表した。
HyperStoreとvSAN Data Persistenceプラットフォームを組み合わせることで、次のメリット提供する。
- vSAN Data Persistenceプラットフォームを搭載したエンタープライズグレードのオブジェクトストレージ:vSANがサポートするシェアードナッシングアーキテクチャ(vSAN-SNA)またはオブジェクトストレージのvSAN Direct Configurationを活用して、ストレージの効率を向上させる
- Kubernetesによる自動デプロイとスケーリング:HyperStoreは、VMware vSphereクラスタ上にVMware vCenter UIから直接インストールと導入が可能だという。Kubernetes APIを使用してセルフサービス方式で動的にプロビジョニングおよびスケーリングを行うことができる
- vSphereに統合された容量と稼働状態の監視:vSphere環境から離れることなく、データセンター、エッジ環境、クラウド全体でHyperStoreクラスターをシームレスに管理する
- コスト削減:最新のクラウドネイティブワークロードと従来型ワークロードの両方を同じプラットフォームに統合することで、インフラストラクチャのサイロ化をなくし、共通のスキルとトレーニングを活用できる
複数のユースケースへの対応
VMware Cloud Foundation上のHyperStoreとTanzuの統合により、VMwareの顧客は、S3対応オブジェクトストレージを利用できるだけでなく、これまでオブジェクトストレージではサポートされていなかったユースケースにもVMware HCIを利用できるようになった。医療機関や教育機関、金融サービス業界、政府機関などの業種にまたがる活用事例には、次のものが含まれる。
- データ保護:ランサムウェア保護やOffice 365データバックアップなど、クラウドネイティブおよび従来型アプリケーションのバックアップ、アーカイブ、ディザスタリカバリ(災害復旧)に対応
- アナリティクス(分析):豊富なメタデータのタグ付けにより、Googleライクな検索機能でAI/MLアプリケーションの利用が可能
- ビッグデータ:Splunk環境でコンピューティングとストレージを分離させることで、より多くのデータ保持と分析が可能になり、TCOを削減できる
- IoT/エッジコンピューティング:オブジェクトストレージの高度に分散されたピアツーピアアーキテクチャを活用して、エッジとハブのハイブリッドモデルをサポート
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